第三話「チカラとは?」
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ネオショッカー日本支部にて
「……なに? これが例のライダーか?」
グロリアスは、カラスロイドのビデオレコーダーより撮影された、境内で戦う大柄な体系のホッパータイプを目に唸った。
「ほう……見た目からしてパワータイプの強化人間のようですな? 映像を解析した結果、各ボディーの至る箇所から人体の身体能力を大幅にアップさせるパーツが施されているようです」
彼の隣に立つジルキスは、そのデータの書類をグロリアスへ渡した。
「なるほど……して、ジルキス?」
グロリアス書類に目を通す視線はジルキスへと移った。
「はぁ……」
「この、ホッパーは我々に対して危険に値する存在であろうか?」
しかし、そんな問いにジルキスは速攻にキッパリと答えた。
「いえいえ、全くの論外でございます。戦闘員やソコソコのロイドシリーズでは強敵となりかねませんが、本郷猛をはじめとするこれまでのホッパーシリーズと比べたら、なんともチッポケな存在です。出撃時の費用が無駄になるだけです」
「ほう? こちら側がその気でやれば、赤子の手をひねるも同然というわけか?」
「まぁ……いかがなさいますか?」
「よい、時期に大首領『JUDO』様が進められる計画時には気づかぬうちに存在が消されているであろう? すておけ……」
「それがよろしいですな? しかし……」
「なんだ?」
「例のカラスロイドでございますが……このライダーにリベンジさせろと喧しくてかないません」
「出撃してもよいが、補充はせんと伝えておけ? こちらはただでさえ費用に限りがあるのだ……」
そして、グロリアスは再び画面へ目を戻した。
「あと……このライダーと共に映っているこの小娘は何者だ?」
モニターにもう一人移るはライダーのバックに立つ一人の少女、和風装束をも要したような身なりを持つこの存在に、グロリアスは視線を変えた。
「この者も同じ強化人間の可能性がございます。調べた結果、非戦闘タイプの傾向に近い種類かと……」
「このものについて、貴様はどう見る?」
「前者のライダーと同様の感じですな? もっとも、戦闘タイプのバックアップとしての存在ゆえに、あのライダーのバディーかと思われます。何度も申しますが非戦闘タイプゆえに、脅威などは感じません」
「そうか……うむ」
すると、グロリアスはやや同じ映像をジッと見つめ続けていた。
「指令?」
そろそろ映像を消しますぞと伝えようとしたのだが、グロリアスはジッと見つめている。
「華麗だ……」
と、グロリアス。
成田空港にて
「インターポールの滝刑事ですか?」
「ああ……そうだけど?」
「……お待ちしておりました。長野県警の一条です」
成田空港第一ターミナルの正門前に
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