第三話「チカラとは?」
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インターポール・フランス本部にて
「おいおい? まーた仮面ライダーかよ?」
次から次へと仮面ライダーが続出してくる。しつこいったらありゃしないという呆れ顔をする男の名は滝和也。かつて日本を救った伝説のFBI捜査官として有名であるが、今はインターポールになって退屈な書類整理に追われる日々を送っている。
「今頃、本郷達はどこで何してんだろーかね?」
「滝?」
何冊ものファイルを抱えながら通路を歩いていると、背後からある一人の女性に呼び止められた。
「……?」
「暇してるようね?」
ため息をついて、つまらなさそうな顔をしている滝を見た。
「ああ、毎日が退屈で死んじまいそうな仕事だ。誰だよ! 俺をこんな書類整理っつう拷問業務に移した野郎は!」
「そういうと思って、アンタにやってもらいたい仕事を持ってきたわ?」
と、彼にある一通の白い封筒を差し出した。滝は、それを見て「待ってました!」と笑みながらそれを受け取って中身を空けて広げた。
「サンキューな! アンリ?」
女性の名は、アンリエッタ・バーキン。かつて滝や仮面ライダーと共に世界征服を企てる悪の組織に立ち向かったFBIの一人である。
「おっ! 日本か? 久しぶりだな〜」
「ええ、本来なら私が行く予定だったんだけど、日本語はどうも不慣れなの。それに、現在日本はISの発祥の国として外国人に対しては厳しいらしいのよ。そこで、日本人である貴方が行く事になったわけよ? まったく、ISなんかあるせいでFBIの商売もあがったりだわ? 各国の政府もIS委員会に結構な援助をしてるのにね?」
そう、皮肉を言う彼女を目に滝は苦笑いした。
「日本のとある神社で怪人が出現か……?」
「それも、ショッカーのロイドシリーズらしいの。このロイドは、ある一体のライダーによって退けられたらしいけど……」
「本郷達か……?」
「違うわ? 見たこともないフォルム……一見『がんがんじい』みたいな大柄な体系なんだけど……やっぱり姿形は『仮面ライダー』そのものよ?」
「はぁ? なんじゃそりゃ?」
滝は、ポカンと首を傾げた。手作りのアーマーを纏って、軍艦マーチの替え歌を歌いながらスクーター乗り回すような青年がもう一人いるようには思えない。
「私もよくわからないのよ? もしかすると、新手のライダーかもしれないわ?」
「お、こいつか?」
きれいに撮影できない画像だが、されど体系は肥満的な大柄体系である。
「ま、がんがんじいよりかは強そうだけどな……?」
「……どうするの? 行く?」
「ああ! ちょうど、腕も鈍ってたところだ」
「じゃあ、成田に着いたら一条という長野県警の刑事と合流してちょうだい? 彼もあなたと同じライダーに詳しい人間らしいから」
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