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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・五十話 顕現した神。そして来る全の理解者
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てきた事を改変できると思っているんだろう。まあ、本当は神界に帰ったら死罪では済まんだろうがな〉
だろうな、と全は思う。
〈だが、納得出来ない事が一つだけある。こいつ、力は今の私よりもずっと下だ。だというのに、なぜこいつはどの神にもバレる事無く降りてこれたんだ?〉
真耶に疑問にそれもそうだ、と全は思う。
神憑きに選ばれた神が降りてくるのは特例だ。しかし目の前の神はそういう物じゃない。
神本体が降りてきている。しかも力関係でいえば今の真耶よりも弱い。
では、なぜこの神は他の有名な神達にバレる事なく顕現出来ているのか。そこが真耶は疑問だった。
「折角だから見せてあげるわ、彼女達が再び聖のヒロインに返り咲く瞬間をね」
記憶の神がそう言うと、空間に穴が開き、そこの場面が見えていた。
そこには倒れているなのは達。そしてそれと相対している翼を持った女性達が立っていた。
「ああ、私の守護天使達。流石ね」
「まさか……自分の守護天使達さえも顕現させていたのか……!?」
「あら、そこまで知っているのね。貴方を転生させたのは私じゃないし、あのるいって娘も私じゃないし貴方を転生させた神が教えたのかしら?まあ、そんなのは別段どうでもいいんだけどね。さあ、貴方も諦めて終わりなさい。それが貴方の運命なのだから」
「止めろ!彼女達は関係ないだろ!!」
「お前が洗脳したからさ。だから、彼女達を治すために洗脳し直すんだよ」
いつの間に移動したのか全によって蹴り飛ばされた聖は神の隣にいた。
「お前……………自分が何を言っているの分かっているのか?」
「わかっているさ、お前がいるから僕はこんな面倒くさい事をしなくちゃいけないんだよ?だから……とっとと消えてよ?」
不可視にしていたのか、魔力弾が襲い掛かる。
「くっ、!?しま!?」
全が避けた先にも魔力弾が迫っていた。聖は予めこう避けると分かっていたのかそしてそれが当たるとも思っているのか口元を深く歪める。
「そこまでだ、高宮」
しかし、その魔力弾は当たらなかった。いや、正確には間に割って入った誰かによって弾き飛ばされた。
「なっ!?」
そして弾き飛ばされた先には聖がいたが、神は慌てる事もなくその魔力弾を消滅させる。
「あ、ありがとう、神様」
「どういたしまして。聖の為だもん……で?お前、誰?」
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