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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・五十話  顕現した神。そして来る全の理解者
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っ、まさか!?」

そして、全は一度聖を蹴り、無理やり距離を取る。

「みんな、すぐにその場から離脱しろ!!!早く!!!!」

「もう、遅い」

聖がそう呟くやいなや、無事だった女性隊員達がアリサ達をそれぞれ一人ずつ囲むように立ち、それぞれの近くに出来た穴のような何かの中に引きずり込んだ。

「これは!?」

「ま、まさか神のっ!?」

アリサとすずかは自身が使っている神力を感じ取ったのかこれが神の仕業だと分かった。しかし、他の面々は何なのか分からずそのまま穴の中に引きずり込まれていった。

そしてその場には隊長格の女性と聖、そして全とクロノだけになった。

「な、皆をどこにやった!?」

クロノは自身のデバイスS2Uを構えながら女性に問いかける。

「それに貴様、アルマ隊長ではないな!?あの人はそんな凶悪な笑みは浮かべなかった!!」

アルマ、というのが女性の名前だったのだろう。しかし、そのアルマという女性は既に存在していなかった。

「あら?何を言っているんですか、私はアルマ・ウェルスタイン。貴方の教官ですよ?」

「ふざけるな!みんなは騙せても僕は騙されないぞ!!」

「………………はぁ、うざ」

「何をっ!!!??」

うざ、とアルマと名乗った女性が言った瞬間、クロノの体にこれまで感じたこともない衝撃が襲う。

そのまま、遊具に激突し、痛みに腹部を抑えるクロノ。

「お前みたいなモブは物語に必要ないの。だから、邪魔しないで。これは聖の物語なんだから」

「お、まえは……誰、だ…………?」

「知らなくてもいい事よ。どうせ、すぐに忘れるんだからね」

女性がそう言うと、クロノは限界だったのか気絶した。

「お前…………まさか、お前が神だったとはな……」

「あら?踏み台くんの癖によくわかったわね。腐っても転生者という事かしら?」

余裕の表情を崩さない女性、いや神。

「確か、聞いた話だと神は下界である人間界には顕現してはいけないルールじゃなかったか?」

「そんなのいくらでも改変できるわ。私は運命の神。そんなルール、適用されるわけないでしょ」

(運命の神……?何を言っているんだ、こいつは?運命の神は真耶の筈。そして真耶以外に運命の神が務まるとは思えない)

〈全。恐らくこいつは自身が記憶の神ではなく運命の神と錯覚している〉

錯覚って……と全は呆れる。神はそれぞれ決められた役職という物がある。

例えば恋愛を司る神や剣を司る神。農耕を司る神や音楽を司る神など多種多様だ。

その中でも目の前の女性は記憶を司る神だというのになぜ運命の神と錯覚出来るのか。

〈私にもよくわからんがな。しかし、それなら納得できる。こいつは降り
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