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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第十話
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たんだい?」


「さっき…言った通り…両親が失踪した」


「ふぅ〜ん、そんなに焦ることなの?いっくんにはメティスサイトが有るでしょ?」


束さんには既に魔法の前提知識はある程度教えている。


「……………はぁ、無駄だよ無駄、もうやったあとさ」


「いっくんの目って距離も如何なる防壁もすり抜けるんじゃないの?」


「そうじゃない、探したって無駄なんだよ、だって……もう、死んでるんだもん」


「え…………そんな、そんな事って……」


「事実、なんだよ。エイドスの生死の情報が、〔死〕に、なってたんだよ……二人は、もう………いないんだ」


俺は泣きそうになりながらも答えた。


「じゃあ…二人の亡骸は?ちゃんと、弔ってあげないと……」


「もう…それも無理だよ……二人を構成する肉体の…座標情報がバラバラの座標を示している」


「なんで、なんであの二人が……犯人は…わからないの?」


「無理…だよ、俺の目も万能じゃないんだ…犯人の残したものが在れば判るかも知れないけど…それも…もう無理だよ…無理なんだよ!
クソッ!なんで!なんでこんなことになってるんだ!
この目が…この目と魔法が有りながら…俺は…俺は!」


話したら楽になる?違う、いっそう現実を突きつけられるだけだ。


「いっくん………」


俺は束さんの腕に抱かれていた。


「束…さん?」


「いっくんは前に自分はもう二十歳だって言った、きっと今のいっくんは、ちーちゃんを守らないといけないとか、いろいろ考えてると思う。
だけど、悲しい時は泣いていいんだよ。
私もお祖父ちゃんがいなくなったとき、とっても悲しかった。
だから、泣いたって、いいんだよ」


「たばねさん……」


俺はそのあと泣き疲れて寝てしまった。


Side out
















「寝ちゃったか…」


いっくんは前世の記憶が有るって言うし、ときどき大人っぽい所を見せるけど
寝顔とかは年相応だなぁ。


「束、ますたーの事でちょっといい?」


空気から溶け出たかのように人型の輪郭が現れた。


「どうしたの橙ちゃん?」


この娘は橙ちゃん。
いっくんの式神らしい、元は動物霊らしいけど、今は可愛いネコミミ幼女にしかみえないんだよねぇ。


「ますたーは今、精神的にとても弱っている。
私が全力で抗えば術を壊せるくらい。
ますたーは大人だけど、大人だからこそ弱ってる。
千冬と違って、両親の死を知っているのも大きい。
だから、ますたーを気にかけてあげて、もちろん千冬も」


「うん、
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