CAST21
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はガンダム00に登場するファングをモデルにしたCADだ。
「コイツにはCADの並列起動補助システムをハード面で仕込む。
それによって魔法刃を展開した数機の子機が相手に飛んで行くって仕組みだ」
「CADの並列起動だと?」
「ああ、複数のCADを群体制御もしくは個別に制御する。
そしてそれぞれのCADが魔法を発動するって訳だ。
その過程でサイオン波を干渉しないようにするのは少しテクニックがいるがな」
「ふむ…筋は通っているが…
現段階でも存在する技術では?」
「いや、飛翔体を刃にする魔法はあるが、CADを飛翔体にした物は実は無いんだよ。
それよりも魔弾の射手とかの方が使えるからな」
「なら何故そんな物を作るんだ?
はっきり言って無駄ではないのか?」
「わかってねーなー、ロマンだよロマン」
「は?」
呆けた顔をする達也を他所に、ポケットから端末を出す。
それに検索ワードを打ち込み…
「ほれ、これが元ネタだ」
「機動戦士ガンダム00?…………百年も昔のアニメ作品の武装か?」
アニメの武器の再現というのもあるが、俺にとってはこちらの方が都合がいいのだ。
"人形を扱う程度の能力"は5〜100くらいまでなら、群体個別制御に補正がかかるのだ。
俺は七宝のミリオンエッジを再現するのは不可能だが、このファングを使えば似たような事ができる。
「そそ。
しかも驚け、ブレード部分には圧切りを使う」
流石にこの世といえどGN粒子は存在しないからな。
荷電粒子をエッジに展開するという案もあったが、そっちの方が面倒なので圧切りを使う。
まぁ、使い慣れていると言うのが一番の要因だがな。
「圧切りだと?ああ、たしかお前はCAD無しで展開できたな…」
「やー、修兄様々だよ」
「シュウニイとは誰だ?」
「千葉修継…幻影刀って言ったら解る?」
「理解した」
「やー、千葉家の生まれでよかったよ。
近接系統なら殺傷ランクAの高難度魔法の式だって置いてあるしねぇ」
「物騒極まりないな」
「おや、君が言うのか四葉君?」
「それもそうだな」
それから俺と達也は、嬉々としてCADトークを続けた。
side out
上司に噛みつき、社内で全く役に立たない開発部に回され早数年…
しかし、そんな俺にも転機が訪れた。
それは重役の息子である司波達也。
そしてメディアでも活躍している質葉白夜。
「いやぁ、極夜さん。貴方の妹は素晴らしいですな」
白夜ちゃんの姉だという女性は、少し離れた席に座り、妹を愛しそうに見つめていた。
先程御曹司と白夜ちゃんの話を盗み聞きしたが
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