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楽園の御業を使う者
CAST21
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俺より驚くなよ」

すると達也が復活した。

「………………………なんとお呼びすべきでしょうか?」

「御忍びだから…そうね、極夜とでも呼んでくださる?」

極夜…俺の真反対じゃねーか。

「わかりました、極夜様。本日はどのようなご用件で?」

「白夜君に会いに来たついでに御忍びでFLTの視察よ」

「そう、ですか」

達也の顔がひきつっている。

深雪さんは未だにフリーズしてるし…

「どうされました御曹司?」

奥の方かたアフロ頭が出てきた。

なんとも言い難い達也の顔を見た後、彼は此方を見た。

「おや?御曹司そちらの方々はどなたで?」

「俺は質葉白夜です。こちらは付き人の桜井水波。
そして彼女は…」

あれ?真夜さ…じゃない、極夜さんをどう紹介しよう?

「質葉極夜、白夜君の姉ですわ」

「はぁ、なるほど」

納得しちまったよこのアフロ頭!?

達也も苦笑いだし深雪さんは回復しそうな所を再びフリーズ、それに水波もフリーズしだしたよ。

「ん?質葉白夜?………君、もしかしてテレビに出てる…?」

「はい」

「ふむふむ…御曹司から腕のいい魔工師がいると聞いていたが…
まさか君だとは…」

「所で貴方のお名前は何と言うのかしら?」

「ああ、すいません。私は牛山と申します」

あぁ、やっぱりこの人がトーラスか…

「では牛山さん。白夜君に説明してくださる?」

「ええ、喜んで。御曹司の紹介とあれば期待できますから」

なんだ?やけに達也への信頼が厚いな…

「おい達也、お前何したんだよ?」

「CADの新システムの企画書を牛山主任のデスクに紛れ込ませただけだ」

ふーん…

「白夜君、極夜さん、ご説明しますので此方へ」

牛山さんが呼んでいる。

「いきましょう白夜君」

なんと言うべきだろうか。

そう、一言で言えば、『魔がさした』としか言い様がない。

「うん!極夜お姉ちゃん!」

あれ?なんか周りが固まったぞ?

「え、えぇ、白夜君」

あー…やっぱり似合ってなかったか…

滑った…猛烈に滑った…




side out

か、可愛い!

カッコいいだけじゃなくて可愛いなんて、本当にもう、どうしようもない子ね。

ああ、早く白夜君を私の物にしたいわ。

でも、その為にも先ずは…

side out





牛山主任の説明の後、俺は構想している武装一体型CADとそれに付随するシステムを紙に起こしていた。

「白夜…おまえ…」

「んだよ?文句あるか?」

「いや…使えるのかそれ?」

「ファングか?」

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