暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1957話
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かべている様子を見れば、あの時がどれだけ面倒だったのかは容易に理解出来る。
 実際、何故あそこまでこっちの教えている事を理解出来ないのか、ちょっと分からなかったからな。
 それでも丁寧に教えていた俺やゆかり、美鶴は、褒められてもいいと思う。

「あの時は大変だった。幸い、今度はそこまで酷くはないみたいだけど」

 視線を3馬鹿と呼ばれた3人に向けるが、順平は美鶴の目も光っているだけあって、宿題を忘れてきたりとかはしない。……いや、今日みたいに時々忘れてくるのを考えると、あまりしなくなった、と表現した方がいいのか?
 宮本は部活の方で色々と言われている為か、取りあえず真面目に授業を受けてはいる。
 ……唯一、帰宅部の友近のみがあまり真面目に勉強をしている様子がないが、1人だけなら自業自得だろう。
 友近の為にも、ここは敢えて厳しい態度で当たる方がいい……という事にしておこう。

「じゃあ、どこで勉強する? 図書館にするか?」

 ここで俺の部屋で勉強するか? と聞かなかったのは、昨日の件があってゆかりも色々と来にくいと思ったからだが……

「別にアクセルの部屋でもいいわよ?」

 予想外な事に、ゆかりの口からはそんな言葉が出た。
 いや、本当にいいのか? 俺の部屋で勉強をするという意味を分かってるのか?
 そう思ったが、わざわざここでそれを聞けば、寧ろ俺が昨日の件を気にして……そして、ゆかりとの関係について気にしていると思われてもおかしくはない。
 そうならない為には、特に気にしないようにと考え……

「分かった、じゃあ俺の部屋で勉強するか」

 そういう事に決まる。
 ……尚、この日の放課後、俺の部屋にゆかりがやってきて、そこで初めてゆかりは昨日の事を思い出したのか、色々と挙動不審になったのだが、俺はそれをスルーしたのだった。
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