ペルソナ3
1957話
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どこかいい場所がないかは考えておくわ。他の人達にも行けるかどうかは聞いておくから、アクセルはその辺心配しなくてもいいわよ。荷物持ちに移動手段……色々とやって貰うべき事はあるんだから」
「あいよ」
俺を使う気満々のゆかりに、それだけを返す。
ただ、移動だけならともかく、荷物持ち……空間倉庫を使うとなると、人が多い場所は色々と不味いだろう。
人のいる前で空間倉庫から荷物を取り出したりといった真似をすれば、かなり目立つし。
でも、どこか人のいない場所で荷物を出して、そこから皆で持って移動するというのなら、ありか?
「うーん、海外か。いっそ、オーストラリアに行ってスキーを楽しむってのもありかも?」
「いや、海水浴はどこ行った」
ゆかりの口から出た言葉に、思わず突っ込む。
突っ込みながらも、スキーやスノボといったウインタースポーツを夏のこの時季に楽しむというのは、ちょっと面白いかもと思わないでもない。
もっとも、海水浴とかと違って色々と準備を整える必要が出てくるが。
「ちょっと言ってみただけよ。……けど、アクセルがいれば、それこそどこにでも行けるのが、凄いわね。その気になれば、幾らでも稼げるんじゃない?」
「稼げるかどうかと言われれば、間違いなく稼げるだろうな。……ただ、確定申告とかそういうので、どう対処するかが問題になるな」
空間倉庫を使ったというのを、まさか確定申告で国に説明する訳にはいかないだろう。
そうなると、輸送に掛かった費用とか、どこからその商品を買ってきたのかとか、その辺りで大いに突っ込まれる事になる。
シャドウミラーであれば、その辺りは全く気にしていないんだが。
……そもそも、シャドウミラーの場合はわざわざ他の世界から金を払って産業廃棄物やスペースデブリといった代物を持ってくるのだ。
それをキブツに放り込めば、そのまま他の世界で買い取って貰える資源やら何やらに代わるのだから、まさに濡れ手に粟と言うべき商売方法だった。
おまけに異世界間貿易では、ホワイトスターを経由した時点で利用料がシャドウミラーに支払われる事になっている。
兵器その物は基本的に条約に従って取引出来ないようになっているが、それ以外の物であれば話は別なのだ。
まぁ、現在ホワイトスターにいない俺にとっては、その辺りは関与しようがないのだが。
「その辺の問題はともかく、もう少しでテストなんだし、勉強を一緒にしない?」
「俺は構わない。ゆかりと一緒に勉強するのなら、疲れないし」
疲れるという言葉で、中間試験の時の事を思い出したのだろう。ゆかりは苦笑を浮かべる。
「3馬鹿に勉強を教えるのは疲れたものね。桐条先輩の手まで患わせて、ようやく何とかなったといった感じだったし」
苦笑を浮
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