飛竜隊とミサゴ隊
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れはこれは」
両手を合わせて歩いてくる男。後ろに十字を背負っている彼の姿はまるでどこかの僧のようだった。
「なんだ!?こいつの魔力!?」
「こんなに大きい魔力・・・感じたことがない・・・」
アルバレス帝国スプリガン16ラーケイドもまた、妖精の心臓を目指して攻めてきていた。
「街の中に他にも2人!!」
「なんじゃと!?」
ここは妖精の尻尾ギルド内。ここではウォーレンが作り出した魔導レーダーを駆使して敵の進軍状況を確認しているが、彼らは今の状況に大慌て。
「一陣に16が4人・・・防ぎきれるか・・・」
アジィール、ワール、ブランディッシュ、ラーケイド、4人の16のメンバーが攻めてきていることを知った彼らはそれをどう乗り切るか考えるが、さらなる絶望が襲ってくる。
「そ・・・そんな・・・」
「どうした、ウォーレン」
魔導レーダーを見て言葉を失うウォーレン。彼は大画面に今の状況を映し出す。
「フィオーレ北部から300隻以上の大群が接近!!魔力からして16が4人いる!!」
「!!」
休む間も無く第2陣が送り込まれていることを知り汗が吹き出るメイビス。しかし、それだけでは終わらない。
「それだけじゃねぇ!!南部からも同等の大軍・・・同じく16が4人!!」
「三方を囲まれたのか!?」
南部と北部の海からフィオーレに押し寄せてくるアルバレス。これだけでもピンチなのに、まだ終わりではなかった。
「いや・・・東部からも100万を超える大軍・・・四方を囲まれる・・・もう逃げ場はねぇ・・・」
絶望に取り乱し涙を流しているウォーレン。これにはその場にいた全員の顔が青くなった。
「どうやって東に・・・」
「あっちには隣国があるだろ!!」
「四方からなんて計算外だよ」
「最悪の状況だ」
(どう計算しても・・・勝ち目がない・・・)
妖精軍師でさえも言葉を失う大ピンチ。果たして妖精たちはこの危機を乗り切ることができるのか!?
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