第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#51
FAREWELL CAUSATION?〜Infernal Atmosphere〜
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にもならない、
ただ、地獄が永く続くだけだ。
ゴ、ゴ、ゴ……!!!!
些少は愉しめた、炎焦の解れを意に介さず真王は背を向けた、
後に何の儀式も施す事は無かった。
命と魂を瀬戸際にまで追い込んで会得した超焔儀、
ソレすらも “彼女の” 戦意を欹てるコトすらなかった。
「待……ッ!」
て?
己の口から出た言葉にも関わらず少女は怖ろしい違和感を感じていた。
彼我の実力差が有り過ぎる者に、劣等感は疎か屈辱感すら浮かばない。
故に、その言葉の無意味さを文字通り肌に感じていた。
宛ら、無恥蒙昧なモノが劣情に浮かされ戦場に砂遮るが如く。
『……』
余韻に水を差す事は誰もが厭う、真王の瞳が少女を眇めた瞬間、
震える腕を掌で押え、逆水平に構えた指先を頭上に掲げた。
――――!?
K?の体表を滑った熱塊が再び地上に舞い戻る、
叛逆の、螺旋の廻転を直下機動に織り交ぜて。
遠隔操作ではない、コレはそういう焔儀。
“輪 流 式” の応用、時間差撃。
鳳翼穿翔。万象ノ必滅ガ裏参迅。
【鳳 神 叛 暁 堕 天 烙!!!!!!!!!】
行使者名−空条 シャナ
破壊力−AAA+++ スピード−AAA+++ 射程距離−C(直下機動)
持続力−AAA+++ 精密動作性−B 成長性−D
「堕ちろーーッッ!!」
構えた指先を振り下ろす動作そのままに、
炎の緋鳥が成層圏内から堕ちてきた。
灰燼堕牙。
大気を攪拌し炎嵐を纏ったソノ姿は宛ら、
太古の最強流法双頭が結合したかのように想える。
或いは炎と流星、二つの象徴禁断の交わりか。
一発目の焔儀がほぼ通じなかった時点で、少女は即座に討滅を諦めた、
物怖じと捉え兼ねない決断の速さは称賛に価。
ただ、斃すコトを諦めただけで脅威の「排除」を諦めたわけではない。
その論拠は取りも直さず先刻真王が開けた無明の闇孔、
其処に超焔儀の圧力を伴って無理矢理敲き堕とす!
長所と短所は表裏一体、アレだけの極大質量ならば、
一度地殻の底に堕ちれば這い上がる術はないだろう。
ヘタに光砲を撃てば、余計に穴が拡がり地球の内部へと押し流されるだけ、
僥倖、真核周辺にまで堕ちれば滅ぼすコトも可能かもしれない。
何れにせよ極大なる能力とは、
一歩使い方を誤れば自らの存在を滅ぼす、
真空の宇宙で永
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