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第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#51
FAREWELL CAUSATION?〜Infernal Atmosphere〜
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何より地球の溜め込んだ莫大なエネルギーがそのまま総力を加速させる。
 噴出する熔柱は主に傅く従属物、だが並の徒なら一柱で数百体は屠れる獄威、
ソレを渦旋状に巻き込んで纏ったまま常闇の樹王の懐深くへ一気呵成に特攻する。







 ヴジュアアアアアアアアアアアアアアアアアァァ
ァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッッッ
ッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!






 古今の名刀で百度撃っても疵一つ付かない暗黒樹皮に解れが生じた、
ダメージとも呼べぬ微細な瑕疵(かし)、しかし存在の相対比からすればコレは
生身の人間が偶像(カミ)に傷を負わせたに等しい。
 真王に弱点は無い、 しかし現世に存在する以上「属性」は存在する。
 木は火で燃える、熱量さえ莫大ならこの法則から逃れられる術はない。
 魔幻の真王、ファフニールは何の対応も執れずただ屹立()っていただけだった。
 下等生物として認識 “すらしていない” モノが
突如慮外の造反を試みた際、絶対者に起きる反応とは
意外にも 『棒立ち』 となるだけである。
 そもそも本人は “戦っている” という認識すらないので相手が己に牙を剥く、
一矢報いる等という発想は思考の隅にも存在し得ない。
 コレは(若年とはいえ)DIO、そして彼の三狂神にすら起こった現象、
強さと弱さは表裏一体、彼我(ひが)の実力差が大きければ大きいほど、この空隙は開く。
 K?(こくく)に纏わる夥しい熔岩が蒸発乾固を繰り返しながら樹王の体表と相克した。
相殺される気化熱は中央に特攻した鳳神が補強、増大させる。
炎ではこうはいかない、エネルギーとは物質の最大温度 “のみを” 示すのではなく
あらゆる要素の総和、相乗、統合、乃ち 『持続力』
仮に100万℃を超える焔儀であっても、
莫大な熔岩琉の前ではいとも容易く呑み込まれる。
 直撃、否、防衛本能さえも遅きに失した大直撃、
独りでは成し得ない、スタンド使いとの絆が生み出した覚醒フレイムヘイズの超焔儀。
 だ、が。





   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!





 ソレは、何事も無かったかのように屹立していた。
 確かにダメージは通った筈、流動する熔柱と共に死中突貫した原初の緋鳥、
貫くコト(あた)わなかったためその反動で天空へと昇華してしまったが
()まった、確実に極まったのだ。
 K?から立ち上る幾つかの焦煙、
魔界の瘴気を吸い込んで存在していたモノのため
当然嘔吐蝕む毒臭漂わせると思いきや意外、
(さなが)ら禁断の果
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