第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#51
FAREWELL CAUSATION?〜Infernal Atmosphere〜
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どは、到底造る事ができない−
『知られざる地球』 ウォルター・クロンカイト
幾ら優れたフレイムヘイズや紅世の王の焔儀とは云え、
その破壊力は都市の一画を崩すのが精々であろう、
だが地球の血脈足る 『溶岩』 は、
ソレは疎か一個の 「文明」 や 『歴史』
更には数多の 【種】 すら跡形も無く焼き滅ぼすコトが出来る。
正に地球最大のエネルギー、万物の霊長を気取る猿などに、
到底及びもつかぬ能力。
もうここまでくればお解りであろう、
少女が狙ったのはソノ部分、
ある易学では 『龍脈』 と呼ばれるエネルギーの流れ、
先刻の真王が放った光砲は正にその 『穴』 を開けてしまい、
ソレを逆利用する術を少女に直感させた。
鳳凰は疵ついた炎?を大地の血脈で癒す、
そしてより輝ける存在として復活を遂げる。
鳳翼殲翔。万象ノ必滅ガ第肆迅。
【鳳 神 幻 凄 熔 灼 昇!!!!!!!!】
行使者名−空条 シャナ
破壊力−S スピード−AAA+ 射程距離−地形環境により増減
持続力−S 精密動作性−C 成長性−地形環境により増減
地裂噴荒。獄雀熔身。
ほぼ生まれたままの姿に等しい無明の少女が、
預言者の如く片腕を天空へと掲げたと同時に、
大亀裂の走ったコンクリートから凄まじい熱気の溶岩が間歇泉のように噴き出した。
真王を取り囲む無数の火柱、否、熔柱!
ソレは数万年、数億年の目醒めに呼応するが如く、
常闇の暗黒樹に牙を剥く。
(コノ能力……!
嘗て妾に火疵を付けた“アノ男” の……!?)
此処に至ってようやく、 “彼女” もその認識を明確にした。
その推察は目標より大きく逸れていたが本質は寸分違わず。
嘗て狂えし賢者の、断末魔の渇仰によりこの世に召顕、
戯れにヒト型として逢い見えたのがアノ男だった。
己が血液を熔岩と化しめ、ソレを縦横無尽に、
流れる法儀が如く刳り出してくる圧倒的な威力、
人の?を介していたからかもしれないが、
戯れと云うには少々熱い火遊びと成った。
幾度交歓しても互いの底が視えない、決着が付かない、
やがてそれは果てを知らぬ官能が如く、
ソレ以上の苛烈さを以て互いの心に刻まれた。
結局、術者である者が途中で絶命したため無情の訣別となったが、
(己が消え去る瞬間、童のように哭いていたのは一体何だったのか?)
アノ日の火傷は未だ癒えぬーー
ソノ矢先に獄熱を纏った鳳神が飛び出してきた、
転生鳳凰の原初の炎姿。
溶岩は装甲に吸収され更なる強度と炎熱を、
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