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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
最終決戦の序曲
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ら信じようぜ」
「確かにその自信は俺たちの励みになる」
「大した男ね、みんなの士気を一気に上げたわ」
「それがナツじゃねぇか」

一気に勝利へのビジョンが明確になったことでギルドの中に出てきた不穏な空気は一蹴された。やっぱりこの人は何か持ってる・・・そんな気がする。

「私にもいくつか策がありますが、今はナツを信じましょう」
「マスター」
「「「はい」」」
「えーと、おじいちゃんの方で」

ルーシィさんがマスターを呼ぶとマスター、初代、エルザさんが返事をした。マカオさんもそれに答えようとしてたけど、ロメオが必死に彼の服を引っ張って止めていてちょっと笑えてくる。

「これからあたしたちが戦う敵のことを教えてください」

自分たちよりも遥かに強く、巨大な敵。それに対するなら相応の準備が必要なのは言うまでもない。まずは1年間敵地に行っていたマスターからできる限りの情報を得ようと思う。

「うむ・・・そうだな。ワシが知る限りのことを伝えておこう。
まずは皇帝スプリガン。この大陸(イシュガル)では最強の黒魔導士として知られるあのゼレフじゃ」

先に彼を倒すことが出来ればこの戦いは終わらせることができる。しかし、彼にたどり着くのはそう簡単なことではない。

「そしてその配下にスプリガン16(セーズ)と呼ばれる先鋭部隊がいる。土地が広いせいで全員が一堂に会することは滅多にないらしい」
「となるとマスターも全員はわからないということですか?」

となると情報があるものとないものとが出てきて厳しいかもしれない。向こうがこちらをどれだけ知っているかにもよるけど・・・

「いや・・・1年前に騒ぎがあったらしく、定期的に首都の周辺を警備するものを代えていたらしくてな。運よく全員に会うことができた」

それを聞いて思わず安堵の息が漏れた。騒ぎってのは気になるけど、全員の情報があるのはありがたい。















アルバレス帝国首都にある宮殿の一室。そこには17の椅子がドーナツ型のテーブルを囲むように置かれており、1つの席を除いて全て埋まっていた。

「15人か。急な召集にしてはよく集まってくれたね」
「すみません、もう少し早く集めたかったのですが・・・」
「遠くに出ていた方も多かったもので・・・」
「いいよ」

皇帝スプリガンの横に立つのはホッパーとヤジール。2人は申し訳なさそうにそう言う。

「ティオスはまだ来ていないのですか」
「今向かっているので、まもなく着くと連絡がありました」

眼鏡をかけた銀髪の青年は空いている席を見て目を尖らせる。










「“冬将軍インベル”。奴はゼレフの参謀であり執政官でもある。その異
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