CAST20
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「白夜。この家から出ていけ。
安心しろ。家は用意してある」
という訳で中2から家から出て、水波と二人で暮らす事になった。
俺がテレビに出るようになって、魔法師である俺の弱みを握りたいマスゴミとか人間主義者が家の周りを彷徨くようになった。
近衛隊(自称)と親衛隊の奴等がある程度散らしてくれていたが、いい加減鬱陶しくなったらしく、親父から家を出ろと言われたのだ。
とは言えそこまで離れている訳でも無いので、剣術の修練の為毎日千葉家には行っている。
「おはよ、達也」
「おはよ〜達也君」
「おはよう、白夜、エリカ。
水波は連れてきてないのか?」
「四葉に提出する書類を遅くまで作っていたらしくてな。
今日は土曜日だし、ゆっくりさせてやりたくてな。
お前こそ深雪さんはどうした?」
「まだ寝ているはずだ」
現在時刻05:25 九重寺門前。
「でもよかったの?水波ちゃん置いて来て?」
「いいんじゃないか?どうせ俺不死身だし」
「白夜。壁に耳在り、だぞ」
「わかってるよ相棒」
そして、門を開き…
「今日は乱取りか」
「今日も。じゃないの?」
達也の台詞にエリカが答え、今日の修行が始まった。
「チクショー…三人係で一発も入らねぇのかよ…」
乱取りが終わった後、ラスボスの如く師匠が出てきた。
「君達はまだ連携が浅いからねぇ…。
半年後には僕も本気を出さないといけないかもねぇ…」
半年か…長いな…。
そう思っていた時だった。
「白夜様!」
「うげ…水波…」
門の所に水波がいた。
「うげ、じゃないですよ!何で勝手に行くんですか!」
と、歩いて来た水波に怒られた。
「やー、気持ち良さそうに寝てたし?
遅くまで四葉関連の書類書いてたからゆっくり寝かしてあげようかなぁ…と」
「お気持ちは嬉しいですが私は貴方のガーディアンなんですよ!」
そこで達也が助け船を出してくれた。
「水波、少し落ち着いたらどうだ?
ガーディアンとは言え異性なのだからずっと共にとはいかんだろう?」
「それは達也様には<眼>があるからです!
白夜様がこれまで何度人間主義者の襲撃を受けたかご存知ないのですか!?」
「知ってはいる。だが白夜がそうそう死ぬとも思えんが?」
「そのような問題ではないのですっ!」
嗚呼、達也でもだめだったか…
「まぁまぁ、今から総評するからさ、白夜君へのお説教は後にしてもらってもいいかな?」
「はい…わかりました…」
あれ?師匠の言うことなら聞くんだな」
「『身内』以外に迷惑を掛ける訳にはいきませんから」
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