CAST20
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身内ねぇ〜 ん?今声に出してた?
「途中から出てたよ白夜君」
その後、師匠からの総評があり、解散といういつも通りの流れだったのだが…
「どこに行こうと言うんですか白夜様?」
こっそり逃げようとしていたが、水波に抱き上げられてしまった。
「おいバカ離せ!」
ジタバタしてみるが、素の身体能力じゃ水波には敵わなかった。
「私はガーディアンですから貴方を守る義務があるんですよ」
「それにかこつけて揶揄いたいだけだろうが!」
「それが何か?」
「あっさり吐きやがった!?」
「置いていった事は不問にしますから少しぬいぐるみみたいにじっとしててください」
「ぬいぐるみって…」
「まー、白夜の身長なら少し大きめの人形でも通るしねー。
それに抱えてるとなんか落ち着くのよね〜」
「落ち着くかどうかはさておき、人形というのは同感だな」
「白夜君、みかんの段ボールあるけどス〇ークごっこするかい?」
「うるせー!」
side out
「眠いんですか?」
「んゆー…」
千葉家から一駅離れた一軒家。
そのリビングで、私はソファーに腰掛け、白夜様を膝の上に抱いていた。
今の時刻は昼の2時過ぎ。
さっきまでは燐と空を膝の上に乗せて撫でていたけれど、今は船を漕いでいた。
そう言えば白夜様は鍛練や勉強以外は結構寝ている人だ。
学校でも授業中に居眠りしている姿をよく見る。
「このまま寝ても構いませんよ」
「んみゅー…」
白夜様からカクン、と力が抜けた。
「本当に寝た…」
今まで、私の前ではあまりこういった姿は見せなかったのだけれど…
「私に心を開いてくれている…?」
私はマネージャーでありガーディアンであり、監視役。
それに気付いているような素振りを見せていたけど…
「まぁ、難しい事を考えるのはやめましょうか」
今は、この寝顔を独占できている事を喜びましょう。
御当主には釘を刺されましたが、別に愛でる程度なら問題ない筈です。
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