巻ノ百二十二 集まる豪傑達その十二
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喜んだ。大野は確かに大坂の執権として働いていてだ。
それでだ、彼の家臣達は唸って言った。
「常に城のことに心を砕かれておられる」
「己のことなぞ考えてもござらぬ」
「采配のこと、政のことを考えられど」
「富や贅沢なぞ」
「露程にも」
「このことを覚えておこうぞ」
「我等が殿のことを」
大野のことをというのだ。
「是非な」
「そうしようぞ」
こう話してだ、彼等は大野に従っていた。その彼のことを見ているからこそ。
巻ノ百二十二 完
2017・9・8
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