暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と奈良の三山
第五幕その六
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「神道を捨てることは有り得ないからね」
「かく言う聖徳太子も皇室の方だし」
「仏教を信仰していていても」
 それも篤くです、それこそ法力まで備え前世のことまでわかっていてもです。
「それでもだね」
「皇室の方なら神道は絶対で」
「そちらもあって」
「だからだね」
「太子はそう言われたんだね」
「そう、神も仏も敬うべし」
 神仏を共にというのです。
「そうされたんだよ」
「ううん、そうだったんだ」
「日本の信仰の在り方はこうして決まったんだ」
「聖徳太子が定められて」
「そのうえで」
「そう、神も仏もね」
 その両方をというのです。
「そうなったんだ、というかね」
「というか?」
「というかっていうと?」
「何かあるの?」
「また言うけれど太子は皇室の方だよ」
 このことが大事だというのです。
「仏教は大事でもね」
「神道を否定するとだね」
「ご自身を否定することにもなる」
「そうなるんだ」
「そう、それに元々日本は八百万の神々がいるね」 
 神道のお話をさらにするのでした。
「そこから渡来の神様、この場合は仏様を迎え入れてもね」
「八百万の神様が増える」
「それだけなんだ」
「まさに」
「それだけに過ぎないのね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「日本人は仏教も受け入れてね」
「神道と一緒にいるんだね」
「お寺も神社も一緒にあるんだ」
「それで神主さんもお坊さんも仲が悪くない」
「そうなのね」
「そうだよ、確かに争いもしたけれど」
 その蘇我氏と物部氏がです。
「すぐに神仏を共にってもなってね」
「そうしてだね」
「今に至るんだ」
「同じものの様に崇拝されていて」
「お寺も神社もあるのね」
「そうなったんだ、聖徳太子はそうした意味でもね」
 まさにというのです。
「日本の歴史に相当な貢献をされた方だよ」
「只の超人的な力を持っている方じゃなくて」
「政治家としても優れていて」
「今の日本の在り方も遺してくれた」
「そうした方なのね」
「そうだよ、ただね」
 こうもお話した先生でした。
「伝説がかなり混ざっていることはね」
「事実なんだね」
「このことは」
「そうなのね」
「うん、このことも頭の中に入れてね」
 考慮してというのです。
「考えていくべきなんだよ」
「聖徳太子のことは」
「そうしてだね」
「よく考えて」
「研究していくべきなんだ」
「その通りだよ、じゃあ次はね」
 先生は皆にさらに言いました。
「宮殿の後に行こうね」
「飛鳥のだね」
「ここに都があった頃のだね」
「皇居に行くのね」
「そうするのね」
「そうしようね」
 こう言ってでした、皆は笑顔ででした。
 先生と一緒に飛鳥宮
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ