第五幕その五
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「とれも素晴らしいね」
「そうだよね」
「日本や中国の考えだけれど」
「日本でこの考えが定着したのはね」
「聖徳太子からだったんだ」
「本当に」
「若し聖徳太子が定められなかったら」
神仏を共に敬えというのはです。
「日本でも宗教戦争が起こっていたかもね」
「そうなっていたかも知れないんだ」
「日本でも」
「欧州みたいに」
「ああしたとんでもないことになっていたんだ」
「そうかもね、実際争っていたしね」
戦争があったというのです。
「仏教を受け入れるかどうかで」
「受け入れるべきかそうでないか」
「それで争いもあったんだ」
「日本では」
「飛鳥時代にね」
まさにその時代でというのです。
「仏教を受け入れるか神道だけか」
「それでなんだ」
「争いもあって」
「それでなのね」
「下手をするとね」
それこそというのです。
「当時の日本もね」
「戦になっていたんだね」
「神道と仏教で」
「そうなっていたかも知れないんだ」
「うん、実際にね」
先生は日本の歴史のお話をしていきました。
「この頃仏教を認めようという勢力と認めない勢力が戦になってるよ」
「実際になの」
「そうした戦もあったんだ」
「日本でも」
「うん、基本は豪族同士の権力闘争だけれどね」
それでもというのです。
「あったんだ」
「そうだったんだ」
「日本でも宗教戦争があったんだ」
「そうした戦が」
「うん、蘇我氏が仏教派で」
まずは仏教派を出しました。
「物部氏が排仏派でね」
「それでだね」
「お互いが権勢を争って」
「戦にもなったんだ」
「そうだったの」
「うん、そうしてね」
先生達は明日香の道を歩いていっています、のどかで丘が幾つもある実に歩きがいのある場所です。
「蘇我氏が勝ってね」
「仏教は日本に定着したんだ」
「蘇我氏が勝って」
「そうなったんだね」
「そう、その前に帝も仏教の信仰をはじめられたけれど」
その時の帝のお話にもなりました。
「その帝が実は聖徳太子のお父さんだったんだ」
「あっ、そうだったんだ」
「その時の帝がだったのね」
「聖徳太子のお父さんで」
「それでなの」
「その方が仏教を信じられて」
「仏教は皇室にも入ったのね」
「そうだよ、ただ」
ここでこうもお話した先生でした。
「皇室は何といっても神道だよね」
「そうそう、それはね」
「絶対に忘れられないよね」
「皇室は天照大神の子孫だからね」
「天津神だよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
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