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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十二話 機動六課のある休日 5
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襲者は腕を交差させてギンガのリボルバーナックルを受け止めた。

「やあぁぁぁぁぁぁぁ!」

ギンガはそれに構わず、力ずくで強襲者を弾き飛ばした。

強襲者はそのまま壁に激突して動かなくなった。

強襲者がフォワードを引きつけている隙に、ルーテシアはレリックのケースを持って歩き出す。

「こらぁ!そこの女の子!それ危険な物なんだよ!触っちゃダメ!こっちに渡して!」

立ち去ろうとしたルーテシアにスバルが叫ぶ。

ルーテシアはスバルを一瞥しただけで、立ち止まろうとはしない。

突如、空間からオレンジ色の魔力刃が浮かび出てルーテシアに突きつけられた。

いきなりの事に、ルーテシアの足が止まる。

「ごめんね、乱暴で。でもね、これ本当に危ない物なんだよ」

幻術で身を隠していたティアナが姿を現した。

「くっ……」

それまで無表情だったルーテシアが、僅かだが悔しそうに眉を歪めた。

「どんな理由があるのかは知らねぇけれどよ、やっていい事と悪い事があんだよ。お前は悪い事をしたんだ」

ようやくアスカが追いついてきた。

キャロとエリオが怪我した事で頭にきているのか、ルーテシアに向かって凄む。

ルーテシアは観念したかのように目を瞑った。

「よーし、おとなしく……?」

ゾクリ

言い掛けたアスカの背中に悪寒が走る。考えている間はなかった。

「伏せろ!」

そう言うが早いか、アスカはティアナを押し倒してその上に覆い被さった。

「えぇ!?」

ティアナが抵抗するよりも早く、呪文を発動させる声が響いた。

「スターレンゲホイル!」

凄まじい爆音と閃光、衝撃がルーテシアを中心とした場所からアスカ達に襲いかかる。

攻撃対象を指定できるのか、ルーテシアは何事もないようにその場を離れる。

「くそっ!ティアナ、動けるか!」

衝撃をまともに喰らい、動けないアスカ。

「アスカのおかげでね!」

そう答えたティアナは、アスカの下から這い出てクロスミラージュをルーテシアに向ける。

だが、

「きゃあぁぁぁ!」

それまで動かなかった強襲者が素早く起きあがり、ティアナを蹴り飛ばした。

「ティアナ!」

スターレンゲホイルの衝撃が抜けきれないアスカは、それでも何とか立ち上がる。

「くっ!」

蹴り飛ばされたティアナは、空中で体勢を立て直してクロスミラージュを強襲者に向ける。

だがすぐにルーテシアに向けて引鉄を引いた。

バシィッ!

「えっ!」

ティアナの撃った魔力弾はルーテシアには届かなかった。

強襲者が身を呈してルーテシアを守ったのだ。

左腕の外骨格が崩れ落ちる。

「あの黒鎧、召喚
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