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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十二話 機動六課のある休日 5
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通り過ぎて行ったのを感じる。

だが、それは目視では確認できなかった。

アスカ達が戸惑っている隙に、正体不明の音はキャロに迫っていた。

空中に四つの魔力弾が現れる。それに気づくアスカ。

「キャロ!危ない!」

アスカが叫んだが、間に合わなかった。

魔力弾がキャロの足下目掛けて放たれる。

「きゃあっ!」

着弾した魔力弾の衝撃で吹き飛ばされるキャロ。その時にレリックのケースを手放してしまう。

「であぁぁぁぁぁぁ!」

最初に反応したエリオが、舞い上がった水煙を切り裂いて強襲者に斬りかかる。

霧状になった水分のおかげで、見えなかった強襲者のシルエットが見えたのだ。

交差するエリオと強襲者。

「くっ!」

鋭い痛みが、エリオの左頬を走る。

キャロの近くに着地したエリオの左頬から血が滴る。

「エリオ君!」

叫び声を上げるキャロを背中に回し、エリオが強襲者を睨む。

それまで不可視だった強襲者は、もう姿を隠す必要が無いと考えたのか、敵は自ら姿を露わにした。

「人……じゃない?」

その強襲者を見たアスカが固まる。

スバル、ギンガも同様に強襲者を見ていた。

黒い鎧のような外骨格に四つの目。人型はしているが、明らかに人間とは違う生命体。

その強襲者がエリオと対峙している。

「……」

フォワードメンバー全員が強襲者に注意を向けている時に、もう一つの人影がレリックのケースに近づいた。

召喚士の少女、ルーテシアだ。

ルーテシアは黙って、そのままケースを拾い上げる。

「あっ!」

それに気づいたキャロがルーテシアに駆け寄ろうとしたが、

「邪魔」

ルーテシアは抑揚のない声で呟き、キャロに向かって左手を突き出す。

「あぁっ!」

咄嗟にバリアを張るキャロだったが、ルーテシアの放った魔力弾がそれを打ち破った。

「キャロ!」

弾き飛ばされたキャロを抱き留めるエリオだったが、勢いは止まらずに二人とも壁に叩きつけられてしまう。

壁がヘコみ、エリオとキャロが崩れ落ちる。

「てめぇ!」

アスカがエリアルダッシュでルーテシアに迫るが、強襲者がその間に入ってくる。

「どきやがれ!」

ラピッドガーディアンで攻撃するアスカだが、強襲者はその一撃を受け止める。

「アスカ、どいて!」

スバルの声に反応したアスカはすぐに強襲者から離れる。

「うおぉぉぉぉぉぉ!」

スバルが蹴りを放つが、強襲者は身を翻して躱す。

一瞬、スバルと強襲者の視線が火花を散らす。

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!」

ギンガが連続で攻撃を加える。

これは避けきれないと判断したのか、強
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