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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十二話 機動六課のある休日 5
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アスカが言い終わらないうちに、ギンガはリボルバーナックルを壁に叩きつけた!

バゴォン!

音を発てて崩れ落ちる水路の壁。

「最初からこうしておけば良かったのよ」

そう言って、ギンガは壁の穴に入る。

「……」

唖然とするアスカ。

バゴォン!

そうしている間にも、ギンガは新たな穴を作っている。

「アスカー!早く来なよ!」

穴の奥からギンガの声がする。

「……………………………………………………………………………はい」

深く考えるのは諦めて、アスカはギンガを追った。

「この辺は廃棄都市だからね。曲がりくねった道なら、真っ直ぐにすればいいんだよ」

何やら得意げにドヤ顔のギンガ。

(……ああ!さっき逆らわなくてよかった!本当によかった!)

事故現場でギンガに拘束され掛かった時の事を思い出し、アスカは心底そう思った。





アスカとギンガが合流した事を知ったティアナ達は、F−94区画へと向かっていた。

「ギンガさんて、スバルさんのお姉さんですよね?」

すぐ後ろを走るスバルにエリオが聞く。

「そう!私のシューティングアーツの先生で、歳も階級も2つ上」

大好きな姉の事を聞かれたからか、スバルは嬉しそうに答える。

「アスカにギンガさんがついていれば大丈夫ね。それより気に掛かるのが……」

ティアナが言いにくそうに言葉を濁す。

「あの生体ポッドだよね?」

スバルが言うと、そうだとティアナが頷く。

「どういう意味ですか?」

キャロが尋ねるが、ティアナもスバルも答える事ができない。

「……人造魔導師の素体を作る為の、生体ポッドの可能性があるんだよ」

沈黙の中、エリオが答えた。

「人造魔導師って?」

キャロはまだ理解できないのか、戸惑った表情になる。

だが3人の顔色から、深刻な事と言うことは分かる。

「……優秀な遺伝子を使って人工的に生み出した子供に、投薬とか機械部品を埋め込んで、後天的に強力な魔力や能力を持たせる。それが人造魔導師」

スバルが硬い声で説明する。

「倫理的な問題はもちろん、今の技術じゃどうしたって色んな部分で無理が生じる。コストも合わない。だから、よっぽどどうかしている連中でもない限り、手を出したりしない技術の筈なんだけど」

ティアナが更に説明を重ねる。

(よっぽどどうかしている連中……ジェィル・スカリエッティなら躊躇なくやる!)

ギリッ!

エリオが静かに歯を食いしばった。

薄暗い地下水路で、それに気づく者はなかった。

不意にキャロのデバイスが反応を示す。

「来ます!小型ガジェット6機!」

その言葉に、
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