妖精の心臓
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そのことを誰にも言えるはすもなく、秘匿として扱われることとなったのだ。
彼はその後ギルドメンバーたちに初代が死んだことを告げ、骸なき墓をギルドの聖地、天狼島へと作った。
その後も彼は30年ほど彼女の蘇生を続けたが、その結果とんでもない魔法が出来上がってしまった。
魔法界を根底から覆す魔法・・・
「永久魔法、妖精の心臓」
聞いたことのない魔法の種類に目を見開き固まってしまう。
「永久・・・魔法?」
「それは一体・・・」
その魔法が一体どんなものなのか問いかけるルーシィさんとエルザさん。それに答えた初代の言葉に、俺たちはまた驚かされた。
「その名の通り永久・・・無限。絶対に枯渇することのない魔力」
「なんだそりゃ!?」
「一生使える魔法源ってこと!?」
魔法はある一定の量しか使うことができない。それなのに妖精の心臓は一生魔法が使えるなんて、にわかには信じられない。
「例えるならエーテリオンという兵器がありました。一撃で国をも消滅させる旧評議院の超魔法。妖精の心臓はそのエーテリオンを無限に放つ魔力を持っているのです。いいえ・・・魔力を持っている・・・という表現自体が体をなしてません。無限なのですから」
とてもウソをついているようには見えない初代。これには全員額に汗を浮かべていた。
「そんな魔法が公表されたら・・・」
「魔法界は根底から覆されるだろうね」
ウェンディと俺もそう言うのがやっと。それくらいすごい魔法が今この地下に存在しているとは・・・
「かつてイワンもこれを欲した。どこで漏れたのかアルバレスにも情報が渡った」
「アルバレスは妖精の心臓を奪うために攻めてくるってのか」
「でも何のために?」
「力なら十分持ってるハズなのに・・・」
国1つを統一した大魔法帝国。そんな国が何に対してそれほどの力を求めているのかわからず考え込むミラさん。
「おそらくアクノロギアを倒すためと推測されます。あれはゼレフにとっても邪魔な存在」
その疑問に初代が答える。竜の王アクノロギアに対抗するための力として、永遠の魔力を求める。確かに言われてみればそうかもしれない。
「逆にいえばそうでもしなきゃ倒せないってのかい、アクノロギアは・・・」
「そんな・・・」
大魔闘演武で戦ったドラゴンたちは本当に強かった。ジルコニスの話を信じるなら、あのドラゴンたちでも倒せないアクノロギアは魔法帝国でも倒せないってこと。
「あのさー、単純な質問なんだけど、そんなに強い魔法ならアルバレスもアクノロギアもバーンてやっつけられないの?」
「それいいかも〜!!」
するとハッピーからの最もな質問。
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