暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
妖精の心臓
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なってしまったこと。

それからマグノリアの財政などを安定させるために妖精の尻尾(フェアリーテイル )が作られたことをまず話された。
そこからは辛い話が多かった。当時領主同士の通商権争いのせいで戦争が起こり、魔導士ギルドもそれに巻き込まれていった。
その時圧倒的な知略で戦力差をはね除け勝利に導いたことから初代は妖精軍師との異名を取ったらしい。
それからほどなくして戦争は終わり、ギルド間抗争禁止条約が制定され魔法界にしばし平和が訪れた。


それなら6年後、初代は魔法を教えてくれた黒魔導士と再会を果たす。彼女はその時に彼がゼレフであることを知ったが、噂とは異なり優しい人物だと感じていた。その時にゼレフから10年前と変わらないことを指摘され成長できなくなった経緯を話すと、彼から初代も“アンクセラムの呪い”がかけられたことを告げられた。

その時彼女の周りでは誰も死者が出ていなかったが、それ戦争により命の倫理観が鈍っていたから。その後マスターと同じくギルド創設者でラクサスさんの祖先であるユーリさんの子供、マスターが生まれた。その時に初代がマスターの名前をつけたのだが、彼女は出産したユーリさんの妻であるリタさんの手を握った途端、彼女は息絶えてしまい、自分がアンクセラムの呪いにかかっていたことを認識してしまった。

彼女はそれからギルドに戻ることはしなかった。人気がないところをさ迷い、偶然あった人を殺めることを繰り返して1年が経過した時、ゼレフが再び現れた。彼女は彼に自分を殺すことを願い出たが、それは彼にもできないものだった。

その時ゼレフからアルバレス帝国を作っていることを聞いたが、長年生きてきた彼の思考は狂っており、頭の中で矛盾が生じていた。

世界に拒まれてきたゼレフと初代。2人は共に呪いを解く方法を探すことを決めた。
ゼレフは一緒にと言ってくれた初代を愛おしく想い、初代もまた彼のことを愛していた。

魔道の深淵、すべての始まりである一なる魔法“愛”。愛は奇跡を起こすが時に悲しみを引き起こすこともある。

矛盾をかけられた2人の愛は、またしても矛盾を突きつけられた。愛すれば愛するほど人の命を奪うその魔法により、不老不死である初代の命さえも奪われてしまった。

ゼレフは最愛の人を亡くしたことにショックを受けたが、すぐに立ち直った。彼はギルドに初代を帰し、西の大陸へと帰っていった。

その際初代を受け取ったのが2代目マスターのプレヒト。彼は息をしていない初代を死んでいるのかと思ったが、わずかに心臓が動いていることを感じ当時改築中のギルドの地下にあった蘇生用の魔水晶(ラクリマ)へと彼女を入れ、ありとあらゆる蘇生魔法を試した。
その時に彼は彼女にかけられたアンクセラムの呪いに気が付き、リタさんの死の原因を悟った。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ