妖精の心臓
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る上がってくる。正面を向いたその顔には迷いは一切ない。
「ワシもじゃ。我が家族に咬みついたことを後悔させてやるぞ!!返り討ちにしてやるわい!!」
杖を掲げ士気を上げるマスター。その一言でギルドの盛り上がりは頂点に達した。
「燃えてきたぁー!!」
「やってやるぜ!!」
「必ず勝利しましょう!!」
「当たり前だ」
口から炎を出して雄叫びを上げるナツさんに拳を握っている俺とウェンティ。ガジルさんは腕組みをして気合い満点。
「負けられぬ戦いだな」
「敵はゼレフ」
(END・・・)
エルザさん、ジュビアさん、グレイさんも眼光を鋭くして集中力を高める。
「あたしたちなら大丈夫!!」
「オイラも戦うぞー!!」
「よせ、痛いぞ」
ルーシィさんは自分に言い聞かせるようにそう言い、ハッピーが暴れているのをリリーが宥める。
「ギルドを守るんだ、今度こそ必ず・・・」
「私も1年の修行の成果見せたいしね」
「「え!?ミラちゃん修行してたの!?」」
「ぶっ飛ぶくらい強くなったのよ、私もね」
「やっぱいいね!!ギルドって」
「フン」
みんなこの1年自分の魔力を高めるために色々していたらしく自信に満ち溢れていた。今にも飛び出さんばかりのギルドメンバーたちを落ち着けるようにマスターが再度地面を突く。
「戦いの前に皆に話しておかねばならないことがある。ルーメン・イストワーン。正式名称妖精の心臓のことじゃ」
ついに明かされるギルドの秘密に一同ざわつく。すると、マスターの後ろから1人の少女が姿を現した。
「それについては私から話しましょう、6代目・・・いえ、8代目」
「「「「「初代!?」」」」」
そこにいたのは妖精の尻尾創設者である初代。というかここにいる初代は幽体?それとも地下から出てきたってこと?
「みなさん・・・妖精の心臓は我がギルドの最高機密として扱われてきました。それは世界に知られてはいけない秘密が隠されているからです。ですが、ゼレフがこれを狙う理由も皆さんは知っておかねばなりません。そして私の罪も・・・」
「罪?」
暗い表情の初代を見てただならぬ事情があることは察しがついた。これから一体何が語られるのか、ドキドキする。
「初代・・・」
「よいのです。全てを語る時が来たということです。
これは呪われた少年と呪われた少女の物語。2人がもとめた一なる魔法の物語・・・」
初代の話に静かに耳を傾ける。彼女から話されたのはとんでもない事実だった。
100年以上前にマグノリアが闇ギルドに支配されていたのを、ゼレフから教わった魔法で初代たちが開放したこと。その時に使った黒魔法で初代の体が成長しなく
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