CAST18
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「えーっと…桜井さん?」
え?なんでこの子がここに?
彼女って深雪さんのガーディアン候補でしょ?
「"水波"でかまいません」
「えーと…じゃぁ、水波さん。どういう事?」
「先程述べた通りです。白夜様をスカウトしたプロダクションが四葉の傘下でしたので」
へ、へー…四葉って芸能関係にも手を出していたのか…
「四葉はほぼ全ての業界に根を張っています。
四葉の情報を秘匿する為には、マスコミや芸能界等の放送関連業界と政界に手を回すのが確実ですから」
「俺って今口に出してた?」
「いえ、不思議そうなお顔をしていらしたので」
ポーカーフェイス大事。
門の前で水波さんに対応していると、背後からエリカの気配がした。
「あれ?誰その子?アンタの彼女?」
「いや…彼女は…」
「はじめまして、千葉エリカ様。
私は桜井水波と申します。
四葉より白夜様のマネージャー兼ガーディアンを仰せ使いました」
おい、今なんて言った?
マネージャー兼ガーディアンだと?
「ガーディアンんんんんん!?」
千葉家 応接室
「つまり貴女は四葉家から遣わされた白夜の護衛…という認識でいいのかしら?」
「はい。相違ございません」
応接室で、母さんと水波さんが話しているのが聞こえる。
俺とエリカはその隣の部屋に居た。
「で、どういう事?」
「どうもこうも…軍令の話はしただろう?」
「ええ、正気を疑ったけどね」
「で、そのプロダクションが四葉の末端企業だったんだと」
「ふーん…で、ガーディアンって何?」
「ボディガードの事だよ」
まぁ、実際は違うけど…
「本当の所は?」
「はぁ…しょうがないな…。
ガーディアンっていうのは、四葉が身内につける究極のボディガードだよ。
普通のボディガードと違う所は、ボディガードは食うために守るけど、ガーディアンは違う。
守る為に食うのさ」
たしか、これで良い筈だ。
「あまり大声では言えない事だが、三十数年前、現四葉家当主が大漢(ダーハン)に拉致られる事件があった。
その反撃の際にダーハンが壊滅し、四葉はアンタッチャブルの名を世界に知らしめた。
その後、再発防止の為に四葉で内々に導入されたのがガーディアンだ」
「聞いた事無いわね…」
「だろうよ。そうそう、言っておくと達也は深雪さんのガーディアンだ。
アイツが居る限り、四葉は滅びんだろうよ」
否、四葉と世界が全滅戦争を始めれば、四葉の前に世界が滅びる。
「よく知ってるわね」
「まぁ…いろいろあるのさ」
今語ったのは全て
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ