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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第99話 半死と半生
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抑えていた削板が徐々に押されて地面に脚が刺さり出す。

「ぐぅ......ぎ!!こ、これはヤバイかも......なぁ!!」
削板の腕から血が噴き出していくが本人は力を緩めずに真正面から受け止めて脚を組み換えて力を溜める。
予想外の抵抗に業を煮やしたマダラは印を結び十尾の影から七本目の尾を出して闇の波動で押し潰し始める。
「虫けらどもめ!!」

他の能力者達も集まり、隕石を撥ね返そうと能力を使い出す。
サイコキネシストは岩の一部に浮遊を持たせて、麦野達はメルトダウナーでマダラを狙い打ちをしていく。

するとビルの外壁を崩しながら一直線に蒼い電光が移動し雲を帯電させてマダラに雷を落とした。
「っ!?」
「頭痛ったいわね!これ」

御坂美琴
ミサカネットワーク私用
Level next

電気の反発により青白く発光した御坂が髪を逆立てながら雷の衝撃で吹き飛ばされたマダラをリニアモーターのように高速移動すると回転しながら回し蹴りをした。
「ガキが」
マダラは御坂の回し蹴りの脚を受け止めると背負い投げのように地面に投棄てる。
帯電し光る腕を鬱陶しそうに眺めるがカチカチと時が刻まれていくような音が流れて満月の万華鏡が鈍くマダラの写輪眼と重なった。
赤銅色となった満月から昼間のような光が注がれて全ての人間、全ての物陰に影を生み出すのを許さないように眩く強烈な閃光が照らし出した。

「!?......あが......」
マダラの身体から黒い影が炙り出されて生身の生きている部分の肉体が浮き彫りとなりガリガリに痩せたマダラが出現した。
「はぁはぁ......馬鹿な」

元々、十尾の人柱力になる為には生きている肉体が最低条件であるが影十尾の場合は少し構造が異なっていた。
影は死を象徴するものとし穢土転生体でもある程度は穢土転生体のメリットの不死性を使う事が可能であるが、尾が増えるに従い肉体は生者のソレとなり最後は十尾形態の時には生きている人間と変わらない状態となる。
しかし、今のマダラは半死半生であり影の力を使う影十尾の効力は月光の万華鏡で消え失せてしまい、今は力半分の生きている肉体だけが放り出された。

「何故だ......何故無限月読が」
「ちょっとだけ使わせて貰っただけだ」
「!?」
そこには白黒反転したサソリが空間に浮遊しており、糸をマダラの身体に縫い付けた。
瓦礫を除けた御坂が上空にいるマダラに向けて電流を充電し始めた。
「くっ!!」
マダラが必死に抵抗をするがサソリは読みが当たったと言わんばかりの笑みを浮かべ。
「さて伝説の忍様はどう躱すか見ものだな」
サソリが下がると隕石を抑えていた削板の場所に一方通行が近づいていき、隕石に触れると『ベクトル変換』でマダラの位置を演算結果に反映させて掠
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