ペルソナ3
1954話
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を派遣するという意味で選ばれたのだろう。
勿論腕利きという点も考慮されている筈だ。
順平が選ばれたのは、美鶴達からもここに残す戦力を用意する必要があり、大剣を武器にしている順平は建物の中では戦いにくいというのもある筈だ。
……それと、戦力として信頼されている証でもあるだろう。
コロマルの場合は……何か異常があった場合、すぐにでも嗅覚で察知出来るというのが大きい筈だ。
周囲を警戒するという意味では、コロマルはかなり頼りになるのは間違いない。
後は、やはり人間ではなく犬である以上、美鶴達にとっては連携を取りにくいというのもある筈だ。
「では、山岸の防御は頼む」
美鶴の言葉に、2人と1匹はそれぞれ了承の返事をする。……コロマルは鳴き声だったが。
順平も素直に頷いたか。以前……それこそ俺に対抗心を持っていた頃であれば、自分が突入ではなく外で山岸の護衛をするというのは、間違いなく不満を口にしていた筈だ。
だが、今の順平は大剣を手に、いつ敵が襲ってきてもいいように山岸の近くで待機している。
荒垣が少しだけ感心したように見ているのだから、順平も以前に比べると随分と成長したものだ。
もっとも、それまでに掛けられた迷惑の事を思えば、それくらいはやってくれなきゃな……と思うのだが。
ともあれ、残る方が大人しく決まった以上、俺達は突入する事になる。
俺を含めて、突入する5人はラブホテルの前に立つ。
そうして、一気に建物の中に突入していく。
だが、すぐに異変に気が付いた。
「シャドウがいない?」
長剣を手に、有里が小さく呟く。
そう、有里の言葉通り、建物の中にシャドウの姿がなかったのだ。
いや、イレギュラーシャドウの姿がないのは分かる。
山岸の力で、ここではなくもっと奥の多人数プレイで使う部屋にいると言われていたのだから。
有里が口にしたシャドウがいないというのは、イレギュラーシャドウではなく、雑魚シャドウの事だろう。
先月出てきたイレギュラーシャドウは、タルタロスのエントランスに出てきた為か、雑魚シャドウを引き連れているような事はなかった。
だが、その前のモノレールに現れたイレギュラーシャドウの時は、モノレールの中に多くの雑魚シャドウがいたと聞いている。
だとすれば、今回も雑魚シャドウがいてもおかしくはないのだが……その辺り、一体どうなっているんだ?
『周辺にシャドウの反応はありません。そのまま進んでも問題ないかと』
山岸の声が聞こえてくる。
最初は雑魚シャドウがどこかに隠れているのでは? と思わないでもなかったが、山岸の報告を聞く限りではその様子はないらしい。
となると、本当に雑魚シャドウはいないのか?
「奥に進もう」
周囲に雑魚シ
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