ペルソナ3
1954話
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ら、全員で行くか。集まってくれ」
俺はペルソナを使えるメンバーにそう呼び掛けるのだった。
白河通りに姿を現すと、当然ながら通りには幾つもの棺の姿がある。
その殆どが2つ並んでおり、どういう組み合わせなのか……そしてこれからどこに行って何をするのかというのは、考えるまでもなく明らかだ。
「ルキア」
周囲の様子を警戒しながら、山岸がルキアを召喚する。
そして数秒……山岸は少し離れた場所にあるラブホテルを指さす。
「あのラ……その、ホテルです。あのホテルの中から、イレギュラーシャドウの反応があります」
「ふむ、何匹だ?」
「……恐らく、1匹かと。ただ、ちょっと怪しいところがあるので、もしかしたら、という事を考えておいて下さい」
美鶴の言葉に、山岸がそう返す。
「分かった。では……山岸、イレギュラーシャドウのいる場所での戦闘は何人くらいが可能だ?」
「その……えっと、その……」
美鶴の言葉に、何故か山岸は言葉に詰まる。
何だ? 何でいきなり急に?
そんな疑問を抱いたのは俺だけではなかったらしく、美鶴が不思議そうに言葉を促す。
「どうした? 何かあるのであれば、今のうちに言っておいて欲しい」
「いえ、そうではなく……その、イレギュラーシャドウがいると思われる部屋は、その、ですね。大勢が入れるようになっているみたいで……かなり広いです」
大勢が入れるように。
その言葉の意味が、最初は分からなかったのだろう。
美鶴や真田、有里といった面子は軽く首を傾げ……
この前ここに来た時、女2人と男1人という者達を見たゆかりは、すぐにそれが何を意味しているのかを理解して、顔が真っ赤に染まる。
順平もそっち系には興味が高い為か、顔を赤く染めながらも興味深そうに山岸を見ていた。
荒垣は元々ポートアイランド駅の裏側にいる事が多いためか、耳年増……といった感じで大体理解しているらしい。もしかしたら、そういう経験があるのかもしれないが。
ともあれ、山岸が言ってる広い場所というのは、つまりそういう場所の事なのだろう。
結局美鶴はその山岸の話の裏を読み取る事は出来ないまま、口を開く。
「では、突入するのは……アクセル、岳羽、私、明彦、有里の5人でどうだ?」
「俺は行かなくてもいいのか?」
「俺ッチも?」
「わん!」
名前を呼ばれなかった荒垣、順平、コロマルの2人と1匹がそう聞き、もしくは吠えるが、それに対して美鶴は表情を変えずに頷く。
「そうなる。山岸を寮に残してきたのであれば、出来るだけ多くの者を連れていきたかったのだがな」
そう言われれば、美鶴がこのメンバーを残した理由も納得出来る。
まず荒垣は、俺達のグループから1人
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