第18話
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ていたものなぁ。」
ランディの話を聞いてそれぞれ指摘したレンとランドロスの微妙に危ない発言にリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「フン……ギルドはともかく。放たれていた人形兵器も少数―――大規模に運用されている気配もない。”血染めのシャーリィ(ブラッディシャーリィ)”の目撃情報があったとはいえ、猟兵団”赤い星座”の猟兵達のサザ―ラント州入りは確認されていない。各方面への連絡はしているし、本格的な要請の必要はないだろう。」
「で、ですが……」
ミハイル少佐の話を聞いたトワは反論をしようとしたが
「そのための第Uであるというのも弁えてもらいたい。あらゆる場所のカバーは不可能だ。それを補うという意味でもな。」
「………………………」
ミハイル少佐の正論に反論できず、黙り込んだ。
「ったく、御説ご尤もではあるが……」
「……現時点の状況なら第Uが備えるだけでも十分だと?」
「専用の装甲列車と機甲兵を擁し、こうして演習地まで構築している。新兵ばかりとはいえ、中隊以上の戦力はあるだろう。国際的な規模とはいえ、相手は所詮、犯罪組織風情―――それもトップや最高幹部の大半を失った”残党”共だ。何とでも対処できるはずだ。」
そしてリィンの指摘にミハイル少佐が答えたその時!
「アハハ、それはどうかなぁ?」
突如娘の声が列車内に響いた!
「なに……!?」
「せ、生徒の声じゃないみたいですけど……」
「クク、どうやらお出ましのようだな。」
「うふふ、演習初日で”これ”なんだから、今後の演習も退屈せずにすみそうね♪」
「御二人はどうして、そんな呑気な様子でいられるのですか……」
声を聞いたミハイル少佐が驚き、トワが困惑している中不敵な笑みを浮かべたランドロスと小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉を聞いたセレーネは疲れた表情で指摘し
「この声は―――!」
声に聞き覚えがあるランディが立ち上がって厳しい表情を浮かべたその時、何かがぶつかり、爆発する音が聞こえてきた!
「これは―――!」
「対戦車砲だ!」
音を聞いたリィンは目を見開き、ランディは音の正体を口にした。
〜演習地〜
リィン達が外に出る少し前、装甲列車や機甲兵は対戦車砲によって攻撃され、煙をあげ、更に機甲兵は爆発の衝撃によって地面に倒れた!
「う、うわああああっ……!?」
「な、なんなの……!?」
「ああっ……!列車に機甲兵が……!」
突然の出来事に生徒達が混乱したり驚いたりしている中、列車から出て来たリィン達と共に出て来たトワは生徒達の元に向かって警告をした。
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