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獣篇T
12 人は皆、知りたがり屋。
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 その後、Mr.バズーカ砲による屯所ツアーは続き、その後そのまま宴会に参加する形になった。
 どうやら、私の歓迎パーティーらしい。

 まだ始まるにはちょっと早いが、着いてしまったものは仕方ない。
 
 案内された席に着くと、なんと左隣にはMr.バズーカ砲。
 右隣にはMr.V字前髪。

 つまり、副長と1番隊隊長に挟まれた席順なわけだ。
 そして、他の大勢の隊士たちに正面を向いている感じである。

 気まずい。とにかく、気まずい。
 用意された席に座って、出されたお茶をすすった。



 すると、同じように先に席に着いたほかの隊士たちが、私に話しかけてきた。


_「こんにちは、零杏さん。私も1番隊です。どうぞよろしくお願いします。」


 なんだよ、なんでみんな私の名前を知ってんだよ。

_「いえいえ、こちらこそ。どうぞよろしくお願いします。
  改めまして、久坂零杏です。
  皆さん初めまして。」

_「零杏さんは、何のポジションになられたのですか?」

_「あ、すみません…私、詳しくはまだ、知らないのです。
  とりあえず、1番隊に配属されたのは、今日の昼頃に、知りました。」


 そんな会話を繰り広げていると、隣の上司が、口を出してきた。


_「零杏、お前、まだポジションの説明受けてないんでィ?」


_「ええ。まだ聞いてませんでした。」


_「なら、今のうちに教えときますかィ?
  後でビックリしてひっくり返らないようにねィ」 黒笑


 Wow,顔がヤバいですよ、顔から恐ろしい何かが出てますよ。

_「では、教えていただけますか?」


_「いいぜィ、教えてやらァ。お前は…」



_「副長秘書 兼 1番隊副隊長。」



 あれ?今なんか、沖田以外の声が聞こえたような。
 この声は……

 あ! 副長!?


_「 副長 !?」
 「土方さん!?」


 声がかぶった。


 いつの間にか隣の席ついていた副長が、タバコ片手にこちらを見ていた。

 あぁ〜あ、敵じゃなければきっと惚れてる。



 場が静まり返る。


_「え?私、副長補佐もすることになったんですか!?」


_「そうだ。」

 と、涼しい顔をして、言う。

_「というと?」


_{つまり、零杏には、オレと総悟のアシスタントをやってもらうことになった。」



 ゲゲゲッ!



_「あの…アシスタントとは、いったい何をすればよろしいのでしょうか?」


_「主に、オレの書類整理の手伝いや、斬り込み部長の補佐などをやってもらう。

  あと、もう宴会がはじまるから、
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