暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1953話
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げ、魔王……」

 そんな俺とゆかりの会話が聞こえたのか、3人で歩いていた者の中で男の方が俺を見て驚愕の声で呟くのが聞こえてくる。
 なるほど。魔王という言葉が出てくるという事は、ポートアイランドの裏の不良か。
 そう思ってよく見てみれば、男の方は初めて見る顔だったが、男の腕を左右から抱きしめている2人の女に見覚えがあるのに気が付く。
 以前ポートアイランドに山岸の件で情報を集めに行った時、順平を精神的にボコボコにした女達の中にいた2人だ。
 ゆかりはそれに気が付いていないようだが……

「ほら、行こうぜ。今日はたっぷりとお前達を可愛がってやるからよ。どこのホテルに行く? あのホテルはまぐりってところはまだ入った事がなかったよな?」
「嫌よ、そんなの。あそこはサービスが悪いって評判だし、ベッドの質も悪いって話よ?」
「そうそう、どうせならもっとロマンチックな場所がいいな」
「なら、あそこだな。ほら、行こうぜ」

 そう言いながら、3人は……正確には俺を知っているのだろう男は足早に去っていく。
 うん、何でそんな事になっているのかは、容易に想像出来る。
 つまり、俺と何か問題を起こしたくなかったのだろう。
 まぁ、俺の事を魔王と呼んでいたくらいだ。
 であれば、当然ながら俺が喧嘩についてはどれだけ強いのか……それを知らない筈はないだろう。
 聞こえてきた話からすると、これから3人でお楽しみらしいし。
 だとすれば、ここで下手に俺と絡んでトラブルを起こすような真似はしたくない。
 そう思っても、おかしくはない。

「3人で……3人で……3人で……」

 ゆかりの方は、3人での行為を想像しているのか、これまで以上に顔を真っ赤に染めて俯いていた。

「馬鹿じゃないの? 馬鹿じゃないの!? てか、馬鹿じゃないの!」

 ……おお。2回言うのはともかく、まさか3回言うとは……
 いやまぁ、ゆかりの経験から考えれば、おかしな事ではないか。
 取りあえず、俺がそういう多人数での行為に慣れているというのは言わない方がよさそうだ。

「ほら、落ち着け。別にゆかりがそういうプレイをしなければならないって訳じゃないだろ」
「プレッ……」

 プレイという言葉に何をイメージしたのか、ゆかりの頬が真っ赤に染まる。
 これ以上は迂闊な事を言わない方がいいな。

「取りあえず、だ。この辺りをもう少し歩き回って、しっかりと地形とかを確認してみないか?」
「……そうね」

 俺の言葉にそう頷くゆかりだったが……

「あ、あん……ちょっと、駄目だってば、こんな場所で……もっと奥……」

 当然と言えば当然なのかもしれないが、ラブホテル街であるという事で、建物の隙間辺りで励んでいる奴もいる訳で……
 ゆかり
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