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転生とらぶる
ペルソナ3
1953話
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……ゆかりの柔らかな肢体の感触が腕から伝わってくる。
 もし今の季節が俺がこの世界に来たばかりの2月くらいであれば、コートとかのせいでそこまで身体の感触はなかっただろうが、今は7月……つまり、夏だ。
 当然ゆかりも夏らしい開放的な……より正確には露出度の高い格好をしており、そんなゆかりが密着してくれば、平均以上の大きさを持つゆかりの双丘が俺の腕によって潰れるのは当然だった。
 もっとも、ゆかり本人はラブホテル街に男と2人だけで来ているという事もあり、非常にテンパっている影響で自分がそのような真似をしているなどとは気が付いていないか。
 ホテルはまぐりに入ると言えば、ちょっと面白くなりそうだが……ただ、面白くなった分だけ、後で機嫌を損ねるのは確実だ。
 普段ならともかく、今はそうやってゆかりをからかうのは止めておいた方がいいだろう。

「俺達は満月の日にここで何が起こってもいいように、この白河通りがどんな風になっているのかを調べてるんだ。そんな暇はない」
「……ちょっと、それだと暇があれば私を連れてあのホテルに入っていたって事になるんだけど?」
「そうか? まぁ、ゆかりがそうしたいのなら、そうしてもいいけど……」
「いいわけ、あるか!」

 俺の腕を抱く力を一段と強くするゆかり。
 そんなゆかりだったが、純粋な身体能力で俺に敵う筈もなく、大人しく白河通りを歩いていく。

「恥ずかしいのは分かるけど、イレギュラーシャドウとの戦いになれば、いつどこでどう戦うのか、分からないんだぞ? ゆかりもしっかりと周囲の様子を確認しておけよ」
「……分かってるわよ」

 そう言いつつ、ゆかりは顔を上げ……丁度事後なのか、少し先にあったホテルから出てきた大学生くらいのカップルと視線が合う。
 そして男の方はゆかりを見て……その姿に目を奪われた。
 まぁ、ゆかりの容姿を考えれば、そうなってもおかしくはない。
 だが、当然ながら事後直後に恋人にそのような真似をされては、女の方は面白くない。
 ……それで女の不機嫌さが、男の目を奪ったゆかりではなく、目を奪われた男の方に向けられたのは、こっちとしても助かったが。

「痛っ! おい、いきなり何をするんだよ!」
「あら、言わないと分からないの?」
「う……」

 ジト目で見る女の方に、男はそれ以上抵抗出来ない。
 まぁ、女にしてみればラブホテルから出た直後に、つい少し前まで自分を抱いていた男が他の女に目移りしてるのだ。
 到底許せる事ではないだろう。
 男のほうもそれが分かっているからこそ、女の言葉に何も言えなくなったのだ。
 ……もっとも、何も言えなくなった代わりという訳ではないだろうが、俺に向かって嫉妬の視線を向けてきたのだが。
 男にとって、俺はこれからゆかりと一緒にラ
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