あとがきの種明かし
今更になって振り返る『俺達は何を求めて迷宮へ赴くのか』のお蔵入りネタ集
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れるも同然でファミリアを追い出されます。腕がなくなって体も思うように動かず段々心が闇に染まっていっている所を助けたのが、メジェド様。そういうバックボーンのあるキャラだったのです。
なお、オシリス・ファミリアは後の最終決戦で敵側として登場しますがそれはまた別の話。
ちなみに最終話では自分の魔法をアズのせいで改造された義手のパーツによって増幅させることでとんでもないビームを撃ったり、敵に捕らわれたメジェド様を自慢の右手で助けて「腕があれば、貴方を助けることもできる」とか言ってメジェド様をトゥンクさせる話も用意してました。
D死望忌願の正体は?
あれの正体は、実は「現実世界で大多数の人間が持つ生死観」の概念の具現化です。
すなわちオラリオ世界では「死んだら魂が神に選別されて輪廻を巡る」というのが当然になっている事に対し、現実世界では神も輪廻も空想でしかなく実際には死ねば精神的にも物質的にも永遠にオシマイであるという意識があって、それを偶然人より強めに持っていたアズが奇跡的な確率で精神だけ世界の境界を超えてオラリオに辿り着いた際、思想が現実と逆転して死望忌願が現れたって事になっています。アズでなくても持てる可能性があったことはたしか本編でちょびっと示唆したと思います。
つまるところ、オラリオ世界は現実の反転世界であり、アズの肉体は未だに現実世界にあるんです。オラリオでアズに肉体があるのは、反転世界の法則が働いたせいで逆説的に肉体が構成されているのであって、例えばオラリオ世界の人間が現実に行くと肉体があるのに肉体が消滅するという逆転が発生するのです。二つの世界をそういう関係性として設定してました。
Eラスボスって結局誰やったんやという話。
アフラ・マズダです。天界で彼と入れ替わってたのは彼の力を分割して生まれたスプンタ・マンユ(アンラ・マンユも同じルーツにしてる)で、当人は地上で色々と見分を広めていた訳です。
アフラ・マズダは前から「裁定者」としての意識を強く持っており、天界のルールや神の在り方にも裁定者として懐疑的でした。そして地上を回って悪神だけでなく中性、善性の神さえ無自覚の悪行を巻き散らしている現実を見て、彼は神に見切りを付けます。
神を滅ぼし、人の世界に再構築する。そのために全ての地上の神を、ひいて彼らに毒された哀れなファミリアを完全滅却し、アズの世界のような神なき世を創生せんと暗躍を続けていたのでした。天界のチェックを潜り抜けて地上にいるので神の力は使い放題、手の広さも滅茶苦茶で、しかし心の底から人間の事を愛しているという点だけは純粋な神です。すべてが終わりし後は自分自身も神の力を全て捨てて一人の人間となる算段までつけてました。
そしてその姿は純粋な少年そのもの。
ちなみに
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