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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第254話 助ける為に
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キも同じく頷いた。
だからこそ、はっきりとユウキとランの傍にサニーがいる様に視えたんだ。
そこからは、リュウキの仕事だった。
『引き合わせたのには理由がある』
そう、リュウキの眼にはサニーが視えた。決して幻覚なんかじゃない、と強く思いながら、かつて記憶をなくしていた時に出会ったサニーの事も思い返していた。
サニーは、いつも誰かの為に 出来る事全部している。だからこそ、その意思をリュウキが受け継いだ。勿論、ユウキやラン、皆を助ける為に。
皆は今は繋ぎとめているとは言え、まだ綱渡りな状態である事は否定できない。余命宣言までされてしまった者だっているのだから。
だからこそ、その日から寝る間も惜しみながら、リュウキは行動を開始した。
医療関係の仕事にも携わっていた事も多々あり、リュウキの親、綺堂の繋がりもあって、海を越えて 海外の医学界へとつなげた。海外では有効性が立証、証明され論文は世界的にも有名になり ノーベル医学賞にも届いた程のモノ……だったが、生憎まだ日本では未承認薬であり、薬剤効果もそうだが金銭面においてもリスクが高かった。
つまり現状ではメデュキボイドの実用化と言う強みしか持たなかったのだ。
そこへ、全面協力を申し出てくれた各国の医学界の権威たち。
和人が言う様に確かに目を白黒させ、興奮した者も多かった。医者を志す者であれば 100%近く知られている様な名の医師たちが一同に集ったのだから。
未承認で保険が下りない物に関しては、治験も利用し、果ては足りない分の金銭補助まで申し出ると言う異例尽くしだった。
『本当に感謝します。はるばる日本まで来ていただき……』
リュウキは綺堂と共に頭を下げて出迎える。
そんなリュウキを全員で抱きしめる勢いで集まってきて、皆が笑っていた。
『君の為なら世界中どこへでも駆けつける』
『我々の力を必要としてくれた事に感謝するよ』
『リュウキともそうだが、キドウともまた話がしたかった。メールのやり取りだけでは味気ない』
其々が口々にそう言って笑っていた。
そして ユウキとランを見つけた数日後に 横浜港北総合病院にこの全員が集ったのだ。
勿論、その目的を訊いて ユウキもランも唖然としたのは無理もない。自分を、自分達を治す為に集まってきてくれたと言うのだから。
『ほ、本当に驚いていて…… 感謝してもしきれません。で、ですが 私達だけを特別扱いをしていただく訳には……』
『そ、そうだよっ。ボクもあまり知ってる訳じゃないけど…… 沢山の国、全部合わせたら、日本で暮らす人たちより多い人たちが 待ってるんでしょ? 順番を
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