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コードギアス輪廻のナハト
第一話 やり直し、死に戻り。
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を抱き、謎の頭痛に悩まされる。そして、その頭痛の最中…誰かの記憶らしきものが俺の頭の中を埋め尽くす。
なんだ?なんなんだ?どういう事なんだ?
誰だ?お前は?俺はお前達なんて知らない。勝手に人の頭の中に入ってくるな。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。
「────やめろ、」
小さく、小さく…自身の心の声を呟いた。そうでもしなければ自分の心がおかしくなりそうだった。頭の中と心の中がぐちゃぐちゃになって、何も考えられない。
「ナハト、どうしたの?
難しい顔をしてるけど…」
難しい顔、ロウナは俺の見て言った。どんな顔だよ、と思いつつガラスに映った自分の顔を見てみる。
「……」
なんて不細工な顔なのだろうか。まるでこの世の終わりを見てきた…そこまでは言わないけど酷い面だった。
「いや、なんでもないよ」
誤魔化すように笑顔を作る。
ロウナに余計な心配を掛けたくない。
なんとか平常心を保とうと心の中で自問自答を繰り返す。
俺は、お前だ。いや、お前は俺だ、俺の名前はナハト・クレスト・レブン。落ちぶれた元名門貴族の跡取りで、現在は日本…いや、元日本『エリア11』のそこそこ有名な学園の生徒で、大した才能も能力も持っていない。趣味は…これといって何もない訳じゃないけど無趣味に近い。
そう、俺は普通の人間だ。家の名前が無ければ何の役にも立てないゴミ以下の存在なんだ。
そう、俺は────白の騎士団────────────?
なんだ。今、俺は何を考えていた。白の…?
「あ。電車の遅延だって、」
ロウナは車内の天井に設置されているパネルを指さす。
「またか。最近、異様に多いな」
「ホントね。あの黒の騎士団って変な名前のテロリストが現れてから多くなったけど関係しているのかな?」
「いや、テロリストと電車の遅延は関係ないと思うぞ」

そう。テロリストなんて関係している訳ないじゃないか。だから、これから起こる事なんて幻想だ。




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