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コードギアス輪廻のナハト
第一話 やり直し、死に戻り。
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4時00分から使われたものだと分かる。俺の……気の所為か?
「ほら、早くしないと時間無くなっちゃうよ」
急かすようにロウナは言う。
「ぁぁ、そうだな……」
自身のノートを開き書き途中だった俺の文字を見る。そうか……ここまでは書いてたのか。
そして、この先は眠ってしまって書いてないと。
なら俺の勘違いか。それなら早くノートを写してロウナの買い物に付きやってやるとしよう。別に、放課後は暇だったから付き合うとかそういうのではないからな。ノートを写させてもらうお礼なんだからな。
……。
……。
二十分後ようやくノートの書き写しを終えられた。
あの歴史の先生は授業のスピードが早いから書き写すのに時間が掛かってしまった。
「さて、それじゃ行こうか」
楽しげな表情でロウナは歩き出す。さて、何処に行くのやら。
「目的地は?
てか、まず何を買うんだよ」
「目的地は最近出来たばかりのショッピングモール、買い物の内容は秘密♪」
ふふふっと笑みを浮かべて子供のように歩くナハト。
「楽しそうだな、」
「うん。すっごい楽しいよ。だってナハトと久しぶりのデートだもん」
「デートって…お前なぁ、」
「年頃の男女が一緒にお買物だよ?これをデートと言わずに何というのさ」
「買い物だろ。それ以上でもそれ以下でもない」
そうキッパリと言って少し歩くスピードを上げる。
ロウナは「ムゥっ」と頬を膨らませ俺の歩幅と合わせて歩く。
「で、目的地はとうやって向かうんだ?
バスか?それとも電車か?」
「そうだね…。
ここからならバスかな、近いし」
「なら、バス停まで行くか」
胸元のポケットから携帯を取り出しバスの時刻表を確認する。あと五分で到着か…このまま歩いて向かえば丁度いいタイミングだろう。そう判断し、足を踏み出すと────────────。

────…────────…────。

頭の中で何か蠢いた。
「────────ッ」
なんだ、これ…?
頭の中で蠢く何か、それは頭の中で螺旋を描く様に駆け巡る。
なんだ。なんなんだ、これは!
頭痛────この痛み、この感覚を俺は知っている?
そして何故だろう。この痛みに慣れ始めた頃、俺は悟った。
このまま、バスで移動すると俺達は『死』ぬと────。
「ロウナ、やっぱり電車で行こう」
俺はロウナの手を掴み、駅へと向かう。
「え、でも、バス停は目の前だよ?それにもうバスが…」
「いいんだ。今日は電車で移動したい気分なんだ」
なんて適当な事を言って俺とロウナはすぐ様ここから離れる。嫌な予感がする。少しでもバス停から離れないと…何か────────。

そして、その予感は的中した。

それは聞き慣れない音だった。とても大きな爆発音で、何かのパレードの余興だと思わせるような。
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