第一話 やり直し、死に戻り。
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人間かと聞かれると学校の人間は「それはない」と応えるだろう。
確かに、ルルーシュ・ランペルージは優秀だ。学力の方は中の下だが、頭の回転は早いし人力もある(特にクラスの女の子達に)。
だが、意外な事にルルーシュという人間は不真面目なのだ。
授業はよくサボるし抜け出すしと色々と問題を起こしている。それでもこうやって人が寄り付くのは人柄なのか……それとも魔法でも使っているのか?
そんなどうでもいい事を考えているといつの間にか授業は終わっていた。
「今日の授業はここまでだ。ナハト、今度寝てたら承知しないからな」
なんてふざけ半分で軽口を叩く先生。
そして先生は教室から去っていく。
「ナハト、大丈夫?」
前の席、幼馴染のロウナ・カルストンは微笑みながら言ってきた。
「大丈夫なもんか、鼻のこの辺がズキズキする」
一番痛い所を指でさすとロウナは「少し赤くなってるね」と呟いた。
「暴力反対、慰謝料を要求する」
「まぁまぁ。授業中、寝てた君にも非はあるよ」
そう言われると……何とも言えない。だが、別に好きで寝ていた訳ではないっと言おうとした直後、ロウナはノートを差し出してきた。
「はい、これ」
それは先程、寝ていた授業のノートだ。
「いつから寝てたか知らないけど歴史の先生は授業のスピードが早いからね。もし書き写せてない所があったら使ってよ」
「おお、それは助かる」
受け取ろうと手を伸ばすと────。
「で、少し相談なんだけど」
ニコッと微笑み、ロウナは。
「今日の放課後、暇だよね?」
「暇って訳では無いんだが……?」
「その返答は暇と受け取った。よし、このノートを移し終えたらちょっと買い物に付き合ってよ」
「買い物?
まぁ、それ位ならいくらでも付き合うけど何を買いに行くんだ?」
「それは行って見てからのお楽しみだよ」
そう言ってロウナは改めてノートを差し出す。俺は「へいへい」と言ってノートを受け取り中身を確認する。さて、書き写すのにどれだけ時間が掛かるのやら────────。
「────────?」
恐らく、俺が寝ていた間に行われていた授業の内容を取りまとめたノートの内容を目にして俺は違和感を感じた。
この内容……以前、何処かで見たような。
「なぁ、ここの所がさっきの授業の所なのか?」
「そうだよ。どうかした?」
「いや。なんかさ……このノートの内容を以前、何処かで見たような気がするんだ」
そう。そこに記されていたのはイレブン────日本────名誉ブリタニア人……このノートに記された文字と内容を俺は知っている?
「でも、そこの所は今日の授業の内容を記したものだよ。気の所為じゃないかな、」
ロウナな真面目な奴だからノートの端っこに今日の日付と時間を書いている。という事は、このノートのこのページは今日の1
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