第一話 やり直し、死に戻り。
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男は叫んだ。
「王よ、貴公は愚かな王だ!
傲慢で怠惰で怠慢な王だ!
だが、それでも私は君に命じよう!
我が名はA2!最果ての魔法使い。私の願いは、私自身の「死」!そして、貴公の死だ!さぁ、抗え!狂え!
貴様は、「私」だ!」
………………。
……………。
…………。
………。
……。
…
「────ハト」
…。
……。
………。
…………。
……………。
「────ナハト、」
「ナハト・クレスト・レブン────!」
俺の名前を大声で呼んでいる先生の声。それと同時に飛んでくる教科書……。アレ、なんで教科書が飛んでくるって解ったのだろうか?
目を閉じたまま、俺は首を少し横に傾け、飛んでくる教科書を躱す。すると「「「おおっ!」」」と盛大に拍手するクラスメイト達。
瞼を少しずつ開く。その先には、二射目の教科者の発射準備を整えている先生と俺の寝顔を見てクスクスと笑っていた幼馴染の少女の横顔────────痛い!?。
少し幼馴染みの少女に目を向けていたせいで少し反応が遅れてしまった。突如、視界いっぱいに広がる教科書の文字……そして、その反動で俺は椅子から滑り落ちた。
「先生……痛いです、」
教科書の角が鼻に直撃。眠気は完全に無くなり、代わりにに何とも言えない痛みが押し寄せてくる。
「ふん。授業中に居眠りするお前が悪い、」
そう言って先生は俺の元でやって来て教科書を回収する。そして「はぁ、」と少し溜息を付きつつも手を差し伸べてきた。俺はその手を取り立ち上がると先生は。
「今度、俺の授業で居眠りしたらお前の宿題だけ倍にしてやるからな覚悟しとけよ、」
っと恐怖の発言を残して教卓に戻って行く。
クラスの奴らは「どんまい」とか「お疲れさん」とか小さな声で言ってくる。まぁ、授業中に居眠りしていた俺が悪いから仕方ないとは思うけど……。
俺はチラッとクラスの中心の席で堂々と居眠りをしている生徒に目をやる。ソイツは誰が何と言おうと寝ている……ように見える眠り方で、もしかしたら起きているのではないかと錯覚させる。だが、俺はクラスメイト達は騙されない。コイツは、この学園の副生徒会長────────ルルーシュ・ランペルージは授業中に堂々と眠っているのだ。
だが、先生はそれを指摘しない。まさかとは思うが……気付いていないのか?
確かに、一目見ただけでは寝ている事に気付かないだろうが、よく見れば眠っているという事に気付くはずだ。
なんでだ?何故、先生は指摘しない?
まさかルルーシュの奴が副生徒会だから贔屓してんのか?
いや。でも、それは……ないな。よく考えればそうだ。ルルーシュは生徒会の人間でこの学園の生徒の中で二番目に偉い人間だが、真っ当な
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