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コードギアス輪廻のナハト
第一話 やり直し、死に戻り。
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く、見慣れた物と見慣れない物を交互に飾った大広間。何かのパーティー会場で使わられそうな異質な空間で、俺の前で一人、奇妙な男が一人。
「おや、呆けた顔だね。まぁ、いきなりこんな所に呼び出されて謎の演出だ。当事者からすれば訳の分からない事ばかりで混乱するのも無理はない。だが、話は続けさせてもらうよ。おめでとう!王の素質を持った少年よ!」

第一印象は、そうだな。パッと見は礼儀正しいそうな紳士だ。だが、先程の発言で誰も目の前のオッサンを紳士だとは思わないだろう。さて、ここは見なかった事にして退場しよう。後に振り向き足を進めようとすると。

「……待て待て、そんな変人を見るような目で私を見ないでくれ。私だって、こんな手の込んだ事をするとつもりはなかったのだよ。だが、これは数百年の内、一度あるか無いかのイベントなのだ!
しょ、少年!待ちたまえ!いや、待ってください!」

しつこく引き止めてくるので、取り敢えず話を聞いてやることにした。

「済まない。久々の客人で舞い上がってしまった。これからはちゃんとする。だから、私の話を聞いてくれないか?大丈夫、宗教の勧誘とかそんなものではない。これは神聖な儀式だと思ってくれればいい。大丈夫、安心してくれ、痛みも無ければ快感もない。ちょっと…目眩がする程度だ。すぐに終わるし、終わればここから出すことを約束しよう!
な、なんだね。その痛いけな視線は!私は至って正常だとも!」

取り敢えず、少し話を聞いて分かったこと…どうやらコイツは頭がイカれているらしい。







ゴッホん。それでは少し話をしよう。

男はそう言って少し真面目な表情を作る。
「君は、自分が選ばれたという自覚はあるか?
無くて当然なのだが、これも決まりでね。一応、一通りの質問をして君は普通に応えてくれればいい。まず、君はC2という魔女を知っているか?」
『知らない。誰だ、ソイツは?』と答えると男は。
「……知らない。ふむ、そうか。いや、それは意外だ。あの魔女が、自分の正体を明かさず君をここに招くとは…。単なる気まぐれか、それとも何らかの……。
いや、失敬。本人を前にしてする話ではなかったな。ともかく、君はここにくるまでの以前の記憶がないというのは本当のようだ。」
『記憶喪失ってヤツかな、なんか自分の名前は覚えてるのに……それ以外は何にも覚えてない』
「これはとても珍しいケースだ。C2の存在を知らず、ここにきた経緯さえも把握していない。さて、私もどう対応すればいいのか困ってしまうな。決められた段取りなら君の適性を調べてギアスを探けるのだが……果たして、本当にそれでいいのかと疑問を抱いてしまう」

「だから、私は君に問おう。
この世界の王の資格を持つ少年よ、『力』が欲しいか?
力を望み、力を欲するなら
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