暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0296話『提督と榛名の一緒じゃない生活』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


榛名とシンちゃんと分離できてから二日目。
榛名は今まで貯めていた気持ちを発散するがごとく金剛達との時間を大切にしているようだ。
シンちゃんも主に鳳翔さんや秋津洲がともになって過ごしているようで教育係は鹿島と香取がやっているそうだ。
明石の説明によると今のシンちゃんの状態は言ってみれば駆逐艦みたいなものらしい。
主砲は体格差もあって装備できないけどなぜか駆逐艦の主砲が装備できるというのには航空戦艦のみんなが騒いでいたのは記憶に新しい。
日向なんて瑞雲教徒にいずれ引き込むとか言っていたから恐れ多い。

「提督。もう二月に入りましたのでもうじき大規模作戦が控えています。ですのでそれを前提に艦隊運営をしていってくださいね?」
「わかってるよ大淀。そこのところ、榛名はどう思う? 榛名……? あっ……」
「ふぅ……提督、またやってしまいましたね。今日でもう五回くらいはやっていますよ? 気持ちも分からなくはないですけどもう少ししっかりしてください」

それで大淀に怒られてしまった。
ふむー……これは結構な重症かもしれないな。
榛名がいないだけで集中力が持続しないでいるなんて……。

「すまない。どうしてもいつも一緒に榛名がいてくれていた時を思い出してしまって前の感じで話しかけてしまう」
「それは仕方のない事だと思いますけど、いつまでもその調子ではいられませんよ。もう明石の言う事が正しいのでしたら榛名さんと一緒にはなれないのですから」
「心配かけてごめん。でも、そうなると榛名の方は私よりもダメージがでかいんじゃないかな?」
「提督がそうなのですから榛名さんもおそらくそうなのでしょうね。当分は慣れてこの状態が普通だと思えるくらいにはなりませんと身が持ちませんよ?」
「そうだな……頑張ってみるよ」
「はい。それでは気を取り直してやっていきましょうか」
「ああ」

それからなんとか榛名のいない状態でもやっていけるように努力はしていった。





……提督。
榛名は本当にこのままでいいのでしょうか……?
この状態であるのが本来なら普通だというのに榛名と来ましたらもう提督に寄り添えない事を感じてしまうと心が締め付けられてしまいます。

「ハルナー? どうしましたデスカー? やっぱりまだテートクと一緒じゃなきゃハートが痛いデスカ?」
「あっ……いえ! 大丈夫です! 榛名は、榛名は大丈夫です!」

なんとか笑顔を作って金剛お姉さまに心配されないように努めているのですけど、

「はー……これはダメネ。ハルナはテートクに依存しきってイマース」
「そのようですね金剛お姉さま。なまじ今までずっと司令と一緒にいたからいざ離れてしまったら気持ちが追い付かないものです」
「榛名は苦労を背負うタイプですからねー。ま
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ