ペルソナ3
1952話
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しよう。それで無気力症の者達についてたが……その、白河通り付近で見つかる事が多い」
白河通り? と一瞬疑問に思うが、急激に頬を赤くしていく様子のゆかりを見て、ふと思い出す。
「ああ、巌戸台にあるラブホテル街か」
「ちょっ、アクセル! そんなにあっさりと言わないでよ!」
「あー……そう言えば、ポートアイランドの駅に集まってくる奴の中でも、何人かあの辺りで無気力症になった奴がいたな」
「荒垣さん!?」
まさか荒垣からも何か言われるとは思ってなかったのだろう。ゆかりは信じられないといったような視線で荒垣の方を見る。
ただ……まぁ、荒垣の言いたい事は理解出来る。
基本的にポートアイランド駅の裏側に集まってくるのは不良が多いし、例外はあれど不良というのは若さに流されて性の暴走を引き起こしてもおかしくはない。
貞操観念? 何それ? 的な。
……まぁ、ホワイトスターにいる時は、毎晩10人以上を相手にしている俺の口から貞操観念なんて言葉が出ても説得力はないだろうけど。
ともあれ、そんな訳で不良達の中にはラブホテルの利用率も高くなり、結果として無気力症の人間が増えた……といったところか。
「そうなると、次の満月にイレギュラーシャドウが出てくるのは白河通りか」
「……恐らくだが」
美鶴は頬を薄らと赤く染めながら、そう告げてくる。
うーん……どうしたものか。
そこには行った事がない以上、出来れば地形を確認する意味でも一度見ておきたい。
「ゆかり、明日俺と一緒に白河通りに行かないか?」
そう告げた瞬間、ゆかりは頬どころか耳も含めて顔全体を真っ赤に染め……そして怒声が周囲に響き渡るのだった。
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