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転生とらぶる
ペルソナ3
1952話
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代物なのだろう。

「助かる。……さて、ではそろそろ影時間も終わりそうだし、出るとするか」

 そんな美鶴の言葉に、エントランスにいた全員は俺の使う影のゲートにより、それぞれ送られていくのだった。
 ……そう言えば、最近死神を見てないんだが、どうしたんだろうな。
 勿論、死神と遭遇すれば戦いになる以上、好んで遭遇したいとは思わないが……それでも、向こうにとって俺が何らかの意味を持ってるのである以上、いつ出てきてもおかしくはないのだが。
 出てくれば面倒な相手なのだが、出て来なければ出てこないで面倒な相手なんだよな。
 きちんと決着をつければ、もう出て来ないのか?
 そんな風に思いながら、俺は影のゲートで全員をそれぞれ送っていくのだった。





「さて、影時間にわざわざ集まって貰ったのは無気力症の者達が増えている件だ」

 美鶴とエントランスで話した翌日の影時間、俺達は巌戸台分寮に集まっていた。
 美鶴達のグループ全員に、こっちもゆかり、荒垣、コロマルと全員揃っている。
 唯一いないのは、幾月だが……まぁ、幾月の場合はいればいたで面倒な事になりかねないし、それでよしとしよう。

「俺ッチもそれについては情報を集めてきました。……まぁ、剣道部とかでも少し話題になってたんですけどね」
「剣道部で? ……ほう、何がどうなってそうなったのか、少し興味深いな」

 笑みを浮かべた美鶴が、順平に視線を向ける。
 ただし、口元には笑みが浮かんでいるのだが、目は全く笑っていない辺り不愉快な気分になっているのは確実だった。
 順平もそれに気が付いたのだろう。慌てたように口を開く。

「い、いや。あくまでも噂! 噂ですから! そもそも、剣道部は部活のある日だけじゃなくて、本来なら部活のない日でも自主練をする人が多いんで、そういうのに手を出せる程暇じゃないです!」
「お前は普段、部活がない時は暇そうにしているように思えるが?」

 美鶴のその言葉に、順平は言葉に詰まる。
 いやまぁ、そもそも自主練って意味だと頻繁にタルタロスに挑んでるんだし、その上で強豪と名高い剣道部でも十分な実力を示しているんだし、順平がそこまで責められる事もないと思うんだけどな。
 そんな風に思いつつ、俺は口を開く。

「順平について追求するのは、また後でにしてくれ。それより、今は無気力症の人の件だろ」
「ちょっ、まっ、おまっ!」

 裏切ったな! もしくは、売ったな! そんな感じの視線をこっちに向けてくる順平だったが、何だかんだと順平が女に興味津々だというのは、今までの経験で大体理解している。
 以前有里が入院した時に持っていった本の件もあるしな。

「む、それはすまん。そうだな。伊織についての話は、また後でしっかりとすると
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