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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第10話。変人と管理者。
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たちと仲良くしてくれると、うれしいな?」

親父がそう言うと、何言ってるんだコイツ?って目で見る嬢ちゃん。

「・・・・悪いけど、馴れ合いをするつもりはないわ。」

そういって扉を閉める嬢ちゃん。





・・・・なるほど、友達がいないんですね。分かります。





次の日。

「り〜ん〜ちゃ〜〜〜〜ん!!」

シーン・・・・

「り〜ん〜ちゃ〜〜〜〜ん!!」
「・・・・何よ。」

私不機嫌です!って顔でドアを開ける凛ちゃん。

「凛ちゃんそこは「は〜あ〜い!」って答えないとダメやで。ジブリ的に。」
「ジブリ?」
「なんや凛ちゃん。ジブリ知らんのか?今度持って来たるわ。」
「え?ええ。ありがとう。」
「玄関まで態々行くの面倒やないの?呼び鈴つければええやん。」
「機械とか苦手なのよ。」
「呼び鈴とか機械の内に入らんで?」



「・・・・一ついい?」
「なんじゃ?」
「何しに来たのかしら?」

いい笑顔で訪ねてくる凛ちゃん。

「遊びに来たんよ」(キラッ)

いい笑顔で返す俺

「そう。さようなら。」
「待ってえな凛ちゃん。」

勢いよく閉まる扉を、超反応で止める俺。

「何すんのよ。」
「それはこっちのセリフや。」

ギリギリと悲鳴を上げる扉。

「馴れ合いはするつもりはないって言ったでしょ?」
「そんなんいっとるから友人ができないんやで?」
「あなたには関係ないでしょ!!」
「凛ちゃんを心配しとるんがな。」
「余計なお世話よ。」
「何いっとるんや。友人は宝やで?宝。大切にせなあかん。」
「魔術師の私には必要ないわ。」

ほぉ・・必要ないと申したか。

「作ったこともないのにどうやって必要ないと判断したん?」
「それは・・・・」
「なんや、魔術師って実験も論証も無いまま判断するもんなんか?」
「なっ!」
「アッ、みんながそうだっていうのはナシやで?まぁ『有象無象』と同じでええなら別にかまへんが。」
「むむっ・・・・」

有象無象に反応するか。プライド高いやっちゃなー。

「一人で薄暗い中研究研究。えらい陰湿やな〜。汚い、汚いで。『気品』の欠片もない。」
「ぐぐ・・」

今度は気品で反応したわ。なるほど、豪邸やし、常に上品であれ。とかの家訓でもあるんかの?

「冬木の管理者ってんやから友人の一人や二人ぐらいいるべ?」
「もっ・・もちろんよ!」
「せな俺の一人ぐらい増えたってかまへんやろ?」
「フッ・・当然ね。一人でも二人でも百人でもドンと来なさい。」
「お〜流石は遠坂の御当主や。」
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