第四章
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「そうしてくれますか?」
「冷蔵庫を?」
「そこをですか」
「調べろと」
「そこをですか」
「はい」
「そこに毒を作るものの一つがあります」
未夢も強い顔で警官達に言う。
「間違いなく」
「そしてこのお家の何処かにです」
正確に言うとアパートの一室だ、西脇は独身でこの部屋に住んでいるのだ。
「もう一つの材料があります」
「そうなのですか」
「冷蔵庫に一つあって」
「そしてもう一つ」
「そうだというのですか」
「そうです」
「間違いありません」
今度は二人で警官達に言った、西脇は相変わらず涼しい顔をしている。自分は何も知らないという顔で。
「まず冷蔵緒です」
「そしてこのお部屋の何処かに」
こう言って警官達に西脇の家の捜査を彼女に言ってからしてもらった、西脇は嫌そうな顔をしたがすぐにだった。
いいと言った、そこでだった。
その西脇の言う顔を見てだ、未夢と梓希は老人に囁いた。
「見付かってもって思ってます」
「誰にもわからないって」
「どうして毒を作ったのか」
「それは」
「そうですか」
「はい、そうした顔になっていました」
「今のあの人の顔を」
その西脇を見つつ話す。
「ですがそれがです」
「違います」
「それが今からわかります」
「私達がお話します」
老人に確かな顔で言った、老人はまさかと思ったが二人の確かな顔に信頼出来るものを見て信じることにした。
そしてだ、家探しの結果。
冷蔵庫から豚の肝臓、ベランダの隅から白い粉が入った袋が見つかった。その二つを出してだった。
警官達は誰もがだ、首を傾げさせた。
「何だこれ」
「この粉は毒でも何でもなさそうだぞ」
「ああ、薬でもないな」
「豚の肝臓だろ」
「こんなの何処にでもあるだろ」
「やっぱりそうだったわね」
「そうね」
だが未夢と梓希だけはだ、ここでだった。
これまでよりも遥かに真剣な顔になってだ、頷き合ってだった。
あらためてだ、西脇に言った。
「カンタレラですね」
「それを作っていましたね」
「うっ・・・・・・」
二人に言われるとだ、急にだった。
西脇はこれまでの余裕のある涼しい表情を一変させてだ、追い詰められた顔になった。その顔を見てすぐにだった。
警官達も事情を察してだ、彼等の中で話した。
「間違いないな」
「こいつの仕業だな」
「ここでああした顔になるからにはな」
「クロじゃないとならない」
「どうして殺してきたかわからないが」
「こいつが犯人だ」
「そうだな」
彼等もわかった、だがだった。
まだ確実ではない、それでだった。
二人の話を聞くことにした、二人は警官達に聞かれるまでもなく西脇に対して話をしていった。
「逆さ吊りにして撲殺し
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