最終章:夢を追い続けて
第65話「足止めの戦い2」
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そういって、ラウラは私が斬りつけた場所から銃を装填している分全てを撃った。
さらに、その中に手榴弾を放り込んで……。
「伏せろ!」
「っ!」
私に駆け寄り、離れるように伏せた。
ドォオオオオオオン!!
「っ、どうなったの…?」
「分からん。だが、無意味ではないはずだ…」
爆風を耐え切り、治まると同時に爆風を利用してパッと起き上がる。
そして、ゴーレムがどうなったのか油断せずに構える。
「…………」
【……大丈夫です。どうやら、倒し切れたようです】
煙が晴れると、そこには体の大部分が欠けたゴーレムがあった。
ラウラの言う通り、内部はそこまで丈夫じゃなかったみたい。
「やった……っ!?」
【簪さん!?】
倒した。そう思った瞬間、私はその場に崩れ落ちた。
どうしてそうなったのか一瞬理解できなかったけど…。
「……ダメ。“水”を宿したから……さっきの技の反動で、動けない…」
「……奇遇、だな…私もだ…」
【ラウラさんまで!?】
ラウラも、直撃は避けたとはいえ、爆風を一度受けている。
その上で無理して動いたのだろう。私と同じようにその場に膝を付いた。
「……これは、援護に行けんな……」
「…ユーリ、後は頼んだよ…」
【……分かりました】
そういって、ユーリは別の端末と通信を繋げに行った。
「……ユーリのおかげで、私達が一番早く決着を付けれたけど……」
「あっちもユーリが敵に回っているのを知っているはず…。私達と同じようにはいかないだろうな……」
部屋の端の方に何とか体を動かし、この戦いの行く末を見届けるように壁に体を預けた。
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