最終章:夢を追い続けて
第65話「足止めの戦い2」
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て、だからこそ…。
「(このプロテクトも、突破できる……!)」
パネルのキーボードで、プロテクトを突破します。
そして……。
「(通信可能…!でも、これで終わりじゃありません…!)」
確かにこれで皆さんに通信ができるようになりました。
しかし、それだけでは意味がありません。
…ちなみに、さらっと流していますが、秋十さん達の持っている端末にハッキングする事で通信を可能にしています。
「(通信可能にしただけでは足りません…!皆さんを助けられるように……ゴーレムの動きを……!)」
さすがに、止めるという事は難しいです。
ですが、ゴーレムもAIで動いている存在。
それならば、ハッキングを仕掛ける事で、動きを妨害する事が可能なはずです……!
「(ゴーレムへのアクセスは……っ!?)」
…当然ながら、アクセスするにはいくつものプロテクトを解除しなければなりません。そして、その数は通信接続の数倍の量です。
「(変動し続けている……!?これでは、動きを操作する事が……!)」
しかも、ゴーレムは操作を乗っ取られないように常にプログラムが変動し続けていました。これではプロテクトを解除してもほとんど意味がありません。
「っ……!く……!」
……なんのツールもなしに、私一人ではこれ以上は無理です。
変動し続けるプログラムを、掌握するなんて事……。
「……ぁ……」
そこで、私はハッとしました。
いえ、逆に考えたと言うべきでしょうか……。
「(…掌握できなくても、妨害は……可能……!)」
そう。私は操作を乗っ取る事に集中していましたが…その必要はなかったのです。
ただ、動きを乱すだけでも、十分に効果があります…!
「(それなら……!)」
思考を巡らせ、限界まで脳の演算処理を速めます。
パネルを叩く速度も速くなり……。
「【右に避けてください!】」
ゴーレムの相手をしていた簪さんとラウラさんに通信を繋げます。
そして、指示と同時にゴーレムの射線を右にずらすように妨害します。
「(上手く行きました……!)」
【今の、声は……】
【まさか……ユーリ?】
上手く妨害できた事に安堵していると、二人が私に気づきます。
……会えなくなってからしばらく経っているというのに、声だけでわかってくれたんですね。
=簪side=
【はい。………お久しぶりです】
数年経っても、全く変わりのない声だった。
ユーリ……まさか、こんな所で再会できるなんて…。
「…久しぶり、ユーリ。元気でやってるみたいね」
【はい。お
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