最終章:夢を追い続けて
第65話「足止めの戦い2」
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
お互い対面にいるゴーレムを警戒する。
ゴーレムの方も警戒してくれているのか、すぐには仕掛けてこなかった。
「……まずは銃を封じる。そうしなければ一方的にやられるだけだ」
「分かってる。けど……」
今まででも銃を封じるには至らなかった。
ただでさえさらに不利になっているのに、それが出来るとは思えない。
「…先程までのと、近接のみでの連携は別物と考えろ。立ち回りが似ているようで全く違う。……それでも行けるか?」
「どの道、やらなきゃやられるだけ。……やってみる…!」
「良く言った。……来るぞ!」
直後、ゴーレム二機は銃を構え、撃ってきた。近付く気配はない。
それも当然。唯一気を付けるべきなのは、近接攻撃なのだから。
ゴーレムにとっては、近づかれなければ絶対に負けない戦いなのだ。
「(だから、まずは接近する……!)」
銃弾は躱せない訳でも弾けない訳でもない。
射線上から逃れるように動きつつ、避けられない弾は薙刀で弾く。
ラウラも私と同じようにナイフで弾を弾きながら、同じ機体に接近する。
「っ……!」
「くっ……!」
もちろん、ゴーレムが簡単にそれを許すはずがない。
進路を妨害するように銃弾が撃ち込まれる。
その度に私達は迂回して、また接近を試みる。
「……残弾が分かればな…」
「弾切れを狙うって事?でも……」
そんな事を、あの人たちが予想していない訳がない。
「意味がないだろうな。それに…アレを見る限り、弾切れが起きたとしても、すぐに補充されそうだ」
ちらりとラウラが視線を向けた先には、セシリア達が破壊したガシェットが、新しく補充されていた。……ゴーレムはともかく、弾ぐらいならあんな感じですぐ補充されてしまうだろう。
「……でも、隙はできる」
「……そうだな」
いくら何でも、弾切れと同時に補充をしても、少しの隙がある。
ラウラも、私と同じ意見なようで、そこを狙うようにした。
「…見極めろ」
「……うん」
ラウラは軍人。私は暗部の人間。
どちらも、実戦慣れしている類の人間だ。
……そういう隙を見つける事には、慣れている。
「(手順としては、銃を破壊し、続けざまにゴーレムを倒す)」
言葉にすれば、ここまで簡潔だけど、その実態は途轍もなく困難だ。
「(二機の連携に加え、弾の補充があり得るのなら、同様に武器の補充もあり得る。銃を破壊出来たとしても、猶予はほとんどない…!)」
少なくとも、そう考えて行動しなければ、勝ち目はない…!
「(既にリロードを4回行っている。このまま続ければ……!)」
敵の銃弾を凌ぎ続けるという、綱渡りな行動にも適
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ