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内助の功
第二章
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の危険を感じだした、観衆達が熱狂のあまり我を忘れだしていたのだ。そして彼等の危惧はあたった。
 観衆の熱中は熱狂になりやがて暴動になった、その中で誰かが叫んだ。
「今の皇帝は皇帝に相応しいか!?」
「何っ、皇帝に!?」
「今の皇帝は相応しいかか」
「そうだ、どうなのだ!」
 こう我を忘れている暴徒化した彼等に問うた、ユスティニアヌスの失態と思われることを次々と多分に言いがかりや捏造も含めてだ。
「今の皇帝はどうだ!失政続きではないのか!」
「そういえばそうだな」
「どうもな」
「今の皇帝になってからだ」
「前よりも悪くなったな」
「どうにもな」
 我、もっと言えば理性も知性も忘れた暴徒達も頷いた。
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