CAST11
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「有り難うございます」
あぁ…そう言えば…
「一ついいですか?」
「なにかしら?」
「俺って何時までここにいるんですか?」
「そうねぇ…貴方にも学校があるでしょうし…
明日の昼過ぎまで居てもらってもいいかしら?」
「はい、わかりました」
「話は以上よ、せっかく達也さん達と友好を深めてたのに…
申し訳ないわ」
「いえ、ちょうど終わった所でしたので」
「葉山さん、彼を達也さんの所へ送って差し上げて」
「かしこまりました…白夜様、こちらに」
「あ、はい」
席を立ち、応接室から出る。
「はぁぁぁ…」
大きくため息を付く。
「白夜様、見事でした」
「?」
「真夜様のあそこまで嬉しそうなお顔は初めて見ました」
そうなんだ…
「そ、そうですか」
「貴方が害されれば、四葉は総力をもって報復するでしょう」
「え!?」
そんな大事か!?
「四葉は貴方に大きな借りがあります。
当然の義務でしょう」
そ、そうなんだ…
葉山さんと話ながら、さっき来た道を戻る。
武道場に到着した。
「では、私はここで失礼します」
「ありがとうございました」
「では…」
葉山さんは何処かへ歩いて行った。
武道場の扉を開ける。
「白夜!大丈夫だった!?」
と真っ先に文弥が反応した。
「ああ、大丈夫だ」
その言葉に達也も含め、全員が安堵した。
「話はついたのか?」
「お前、視てなかったのかよ?」
「そんな事できる筈無いだろ…」
ふぅん
「お前の母さん関して咎められる事はなかったぞ」
「そうか」
「お母様に何かあったのですか!?」
え?
「おい相棒、話してないのかよ?」
「今から話す所だったが」
「嘘だな、お前には俺が帰って来るのが見えてた筈だ」
お前の視力ならそれくらい余裕だろう?
「はぁ…たまには自分で説明しろ」
チッ…
「わぁーったよ…ったく…
深雪さん、アンタの母さんに関して心配は無い」
「どういう事ですか?」
「アンタの母さん…四葉深夜は俺が治療した」
「え?」
「だから、今日の朝方、四葉深夜を治療した。
さっき呼ばれたのはその件だ」
「本当に、お母様は治ったのですか?」
「ああ、応接室に行ってみるといい…達也」
「はぁ…行くのか?深雪?」
「はい!御兄様!」
深雪さんと達也は武道場から出ていった。
「「「…………」」」
沈黙が流れる。
「なぁ、どうする?」
「白夜」
「なんだよ?」
「どうやって深夜様を治療したの?」
「秘密だ」
「真夜様にも聞かれなかったの?」
「やり過ごした」
「「え?」」
「そしたら何故か気に入られた」
「「え?」」
「気にしてはいけない…イイネ?」
「「アッハイ」」
はぁ…本当、大事になっちゃったなぁ…
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